20PM008|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
せん妄についてで誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
せん妄は急性発症し、注意・意識水準が一日の中でも変動する可逆性のことが多い状態です。ゆっくり不可逆的に進行する認知症との対比が重要です。
解説
せん妄は身体疾患、薬物、感染、脱水、手術、環境変化などを契機に数時間から数日で急に出現します。注意を保てず、見当識障害、錯覚・幻視、まとまりにくい思考、睡眠覚醒リズムの乱れを伴います。過活動型では興奮や不穏が目立ちますが、低活動型では傾眠や反応低下が中心となるため見逃しに注意します。症状は日内変動し、原因の是正によって改善し得ます。病状が不可逆的に進行するという説明は、一般的なせん妄の特徴ではなく、慢性進行性の認知症と混同したものです。
選択肢の確認
1.「急に症状が現れる」は正しく、せん妄は急性ないし亜急性に発症します。
2.「錯覚や幻覚がみられる」は正しく、特に具体的な幻視がみられることがあります。
3.「興奮した言動」は過活動型せん妄でみられます。ただし低活動型も存在します。
4.「見当識の障害」は時間や場所を中心に起こり得る典型的所見です。
5.「病状が不可逆的に進行する」は誤りです。原因除去で改善可能で、症状は変動します。
覚えるポイント
せん妄は「急性・変動・注意障害・身体原因・可逆性」、認知症は一般に「緩徐・持続・進行性」と対比します。静かな低活動型も忘れないことが大切です。