20PM007|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
ワクチンの任意接種が行われるのはどれか。 a.肺炎球菌 b.インフルエンザ菌 c.大腸菌 d.ブドウ球菌 e.A群溶血性連鎖球菌
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
公式正答が想定するのは、肺炎球菌とインフルエンザ菌b型(Hib)には実用化された予防ワクチンがあり、残る3菌種には一般に行う予防接種がない、という病原体の組合せです。ただし「任意接種」という制度用語は設問時点の実情と一致しないため、正答番号と制度区分を分けて理解します。
解説
肺炎球菌には莢膜多糖体を抗原とするワクチンがあり、小児用の結合型ワクチンなどによって侵襲性肺炎球菌感染症を予防します。インフルエンザ菌のうち重い髄膜炎や急性喉頭蓋炎を起こしやすいb型にはHib結合型ワクチンが用いられます。Hibは細菌であり、インフルエンザウイルスとは別物です。一方、一般的な大腸菌、ブドウ球菌、A群溶血性連鎖球菌について、健康な人を対象に広く行う予防接種はありません。したがって、公式正答はaとbを組み合わせた(1)です。なお、Hibと小児用肺炎球菌ワクチンは日本では2013年から定期接種に位置付けられており、第20回試験の時点で両者を「任意接種」と呼ぶのは制度上不正確です。本問は制度区分の暗記ではなく、ワクチンが実施される細菌を問う意図として扱います。
選択肢の確認
1.「a,b」は肺炎球菌aとインフルエンザ菌b型bの両方に実用ワクチンがある組合せで、公式正答です。
2.「a,e」は肺炎球菌aにはワクチンがありますが、A群溶血性連鎖球菌eに一般接種するワクチンはないため外れます。
3.「b,c」はHibのbにはワクチンがありますが、一般的な大腸菌cを対象とする予防接種は行いません。
4.「c,d」の大腸菌cとブドウ球菌dには、健康者へ広く実施する一般的ワクチンがありません。
5.「d,e」のブドウ球菌dとA群溶血性連鎖球菌eも、通常の予防接種対象ではありません。
覚えるポイント
細菌性髄膜炎の予防では「Hibと肺炎球菌」を対で覚えます。同時に、ワクチンの有無と、定期・任意という予防接種法上の区分は別の論点です。