20PM006|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
高齢者の長期臥床の合併症について誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
長期臥床による廃用症候群では、筋・骨への力学的負荷が減ります。筋力と骨量はいずれも低下し、骨量が増加することはありません。
解説
同じ姿勢が続くと骨突出部に圧迫とずれが加わり、組織虚血から褥瘡が生じます。臥床で深呼吸や咳が不十分になると痰が貯留し、無気肺や肺炎の危険が高まります。荷重刺激の減少と骨吸収の亢進により骨量は低下し、骨粗鬆化や高カルシウム血症、骨折につながります。活動量低下は筋萎縮と筋力低下を招きます。また排尿障害、残尿、カテーテル使用、水分摂取低下などが重なると尿路感染症も起こりやすくなります。したがって骨量増加のみが長期臥床の合併症として不適切です。
選択肢の確認
1.「褥瘡」は長時間の圧迫による皮膚・軟部組織障害で、長期臥床の代表的合併症です。
2.「肺炎」は換気低下や喀痰排出不良、誤嚥などにより生じやすくなります。
3.「骨量増加」は誤りです。荷重が減るため骨吸収が優位となり、骨量は低下します。
4.「筋力低下」は不動による筋萎縮から早期に起こる廃用症候群の一つです。
5.「尿路感染症」は残尿やカテーテル、活動低下などを背景に発生リスクが高まります。
覚えるポイント
不動では「筋は萎縮、骨は減少、肺は換気不良、皮膚は圧迫、尿路は感染」と整理します。可能な範囲での早期離床と体位変換が予防の基本です。