22AM010|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問
今にも何か重大な出来事が起こるような怪しげで緊迫した雰囲気にとらわれる統合失調症の症状はどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
妄想が完成する前の体験を区別します。周囲全体が不気味に変わり、何か重大なことが起こりそうだという切迫感に包まれるのは妄想気分です。
解説
妄想気分では、普段と同じ世界が意味ありげで不穏に感じられ、「何かが起きる」「自分に関係がある」といった確信前の緊張した雰囲気が生じます。具体的内容をもつ妄想へ発展する前駆的な一次妄想体験です。妄想着想は根拠なく突然一つの妄想的考えが浮かび確信されること、妄想知覚は「車が止まったから自分が監視されている」のように正常知覚へ了解不能な妄想的意味を付与することです。強迫観念は不合理と分かっても排除できない反復思考で自我違和性をもちます。侵入想起は外傷記憶などが意図せずよみがえる現象で、世界全体の不気味な変容とは異なります。
選択肢の確認
1.「強迫観念」は本人が不合理と認識し抵抗する反復思考で、妄想気分ではありません。
2.「侵入想起」は記憶が非意図的に再体験される現象です。
3.「妄想着想」は具体的な妄想内容が突然思い付かれる体験です。
4.「妄想気分」は怪しげで緊迫した雰囲気に世界全体が包まれる体験で正答です。
5.「妄想知覚」は正常な知覚対象へ妄想的意味を付ける現象です。
覚えるポイント
妄想気分=不穏な世界の変容、妄想着想=突然の妄想的考え、妄想知覚=正常知覚への異常な意味付けです。