20AM008|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
運動発達と言語発達がともに遅れることが多いのはどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
各疾患が運動発達と言語発達のどちらを一次的に障害するかを比較します。脳性麻痺は発達期脳の非進行性病変により運動・姿勢障害を生じ、合併障害によって言語発達も遅れやすい疾患です。
解説
脳性麻痺では筋緊張異常、姿勢・運動制御障害によって粗大運動や微細運動が遅れます。同時に、知的発達症、てんかん、視聴覚障害、口腔運動障害などを合併し得るため、言語理解・表出や発話の発達も遅れることがあります。難聴は聴覚入力の制限から音声言語発達へ強く影響しますが、通常は全身の運動発達を一次的に遅らせません。学習障害は知的発達全般ではなく読み書き・計算など特定領域の困難です。ADHDの中核は不注意、多動性、衝動性で、口唇裂は主に哺乳、構音、鼻咽腔閉鎖や歯列の問題に関係し、両領域の全般的発達遅滞を必然としません。
選択肢の確認
1.「脳性麻痺」は運動障害を中核とし、合併する認知・感覚・口腔運動障害から言語も遅れやすいため正答です。
2.「難聴」は音声言語発達に影響しますが、運動発達の遅れを通常の中核症状とはしません。
3.「学習障害」は読み、書き、計算など特定の学習技能の障害で、運動と言語の全般的遅滞とは異なります。
4.「注意欠陥/多動性障害」は不注意・多動性・衝動性が中心で、運動発達と言語発達がともに遅れる疾患ではありません。
5.「口唇裂」は構音などへ影響し得ますが、運動発達全般の遅れを伴うことが多いとはいえません。
覚えるポイント
脳性麻痺の評価では運動機能だけを見ず、知的、視覚、聴覚、摂食嚥下、構音、言語・コミュニケーションの合併障害を系統的に確認します。