20AM009第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語発達障害学

自閉スペクトラム障害について誤っているのはどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

自閉スペクトラム障害の二つの中核領域、社会的コミュニケーションの困難と、限定反復的な行動・興味を押さえます。身振りも非言語的コミュニケーションの一部なので、一般に円滑とは限りません。

解説

自閉スペクトラム障害では、対人的相互反応、視線・表情・身振りの統合、関係形成など社会的コミュニケーションに持続的な困難があります。共同注意が成立しにくく、指さしを要求だけに用いたり、相手と興味を共有する指さしや身振りが乏しかったりします。また、常同的な発話、反響言語、同一性への強いこだわり、儀式的行動、限局した興味、手指をひらひらさせるなどの反復運動がみられます。個人差は大きく、すべての特徴が一様に現れるわけではありませんが、「身振りによる意思伝達は円滑」と一般化する記述は中核的困難と矛盾します。

選択肢の確認

1.「人に対する興味が少ない」は社会的働きかけや興味共有の乏しさとしてみられ得る特徴です。
2.「反復的な言葉を用いる」は反響言語や定型的表現など、限定反復的行動の言語面として認められます。
3.「特定の習慣にこだわる」は変化への抵抗や同一性保持という代表的特徴です。
4.「身振りによる意思伝達は円滑である」は誤りで、指さし・視線・表情を統合した非言語的伝達にも困難が生じます。
5.「手や指の同じ動作を繰り返す」は常同運動としてみられ得るため正しい記述です。

覚えるポイント

ASDでは言葉の有無だけでなく、共同注意、指さしの機能、視線と身振りの統合、相互的会話、こだわり・感覚特性を発達歴の中で評価します。

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