20AM072第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語発達障害学

自閉症スペクトラム障害児に対するコミュニケーション機能の学習を促通する方法でに誤っているのはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

ASD児の支援は、共同注意、模倣、自発性、機能的コミュニケーションを具体的環境で育てます。快・不快という感情自体を「経験させる」ことは学習目標ではなく、不適切です。

解説

ASD児のコミュニケーション支援では、早期から人との活動が楽しい・役立つ経験をつくり、他者への注目、共同注意、要求、拒否、共有を発達させます。模倣は相手の行為へ注意を向け新しい行動を学ぶ足場ですが、成人の指示に従うだけでなく、自分から相手へ伝える自発行動へ般化させます。集団場面では、行動の前後関係、刺激、結果を機能的に分析し、必要な環境調整を行います。視覚的情報が理解しやすい子には文字、絵、写真、スケジュールを手掛かりにします。子どもは既に快・不快を経験しており、意図的に感情を発生させるのではなく、その表出を周囲が読み取り適切なコミュニケーション手段へ対応付けることが支援です。

選択肢の確認

1.「早期から他者への関心を育てる」は共同注意と社会的相互作用の基礎として適切です。
2.「模倣行動から自発行動へ促す」は学習した伝達を自発・般化させる妥当な方向です。
3.「快や不快の感情を経験させる」は感情を外から経験させること自体が指導法ではなく、誤りです。
4.「集団場面での行動を分析する」は機能と環境要因を把握して支援を調整する方法です。
5.「文字や絵を手掛かりにする」は視覚支援として理解・予測・表出を助けます。

覚えるポイント

ASD支援では、感情を作るのでなく既存の意図・感情へ伝達手段を与えます。視覚支援は理解を補い、模倣は最終目標でなく自発的コミュニケーションへの足場です。

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