20AM073第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

学習障害

発達性ディスレキシア児への指導でに誤っているのはどれか。 a.漢字は意味も伴わせて教える。 b.視写の繰り返しが有効である。 c.キーワードを用いる方法は、音韻情報処理過程障害が重篤な場合に有効である。 d.二次的な学力低下を防ぐための環境調整を行う。 e.文字の要素を言語化して覚える方法(聴覚法)は、聞いて覚える経路が優れている場合に有効である。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

発達性ディスレキシアでは障害機序と保たれた経路に合わせます。機械的な視写反復bは効果が乏しく、音韻処理障害が重篤な場合に音韻連合へ依存するキーワード法cを選ぶのも不適切です。

解説

漢字は形、読み、意味の結び付きを多感覚的に学び、意味カテゴリーや熟語の中で教えると記憶手掛かりが増えます。単に見本を繰り返し写す視写は、字形を一時的に模倣しても読みとの連合や長期保持、誤り方の改善に結び付きにくく、回数だけを増やす指導は推奨されません。キーワード法は文字と音を媒介語・絵などで結ぶため、一定の音韻連合を利用します。音韻情報処理が重篤なら、その経路へ強く依存する方法を一律に有効とはいえず、意味・視覚・聴覚など保たれた経路を組み合わせます。教材の読み上げ、課題量調整、ICTで二次的学力低下を防ぎ、聴覚記憶が強ければ文字要素を言語化する聴覚法を用います。

選択肢の確認

1.「a,b」は漢字に意味を伴わせるaは適切ですが、視写反復bが誤りです。
2.「a,e」は意味を伴う漢字指導aも、聴覚優位例の言語化eも適切です。
3.「b,c」は機械的視写と、重篤な音韻障害へのキーワード法を有効とする二記述が誤りで正答です。
4.「c,d」は環境調整dは適切ですが、重篤音韻障害への適応を断定するcが誤りです。
5.「d,e」は二次障害を防ぐ調整と、強い聴覚経路を使う方法でともに適切です。

覚えるポイント

読み書き指導は「苦手経路を反復」だけでなく、意味・聴覚・視覚・運動の強みを利用します。合理的配慮で学習内容へのアクセスを保障することも同時に必要です。

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