25PM029|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
文部科学省による学習障害の定義に含まれないのはどれか
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
文部科学省の学習障害の定義では、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す。独立した項目として「記憶する」は含まれない。
解説
学習障害は、単なる学業不振や努力不足ではなく、認知機能の偏りを背景として特定領域の学習に持続的な困難が生じる状態である。教育的定義では六つの基礎的能力が明示され、聞く・話すは音声言語、読む・書くは文字言語、計算する・推論するは数量や論理的関係の学習に対応する。ワーキングメモリーや長期記憶の弱さはこれらの困難に関与し得る重要な評価対象だが、定義の列挙項目そのものではない。診断・支援では知能、感覚障害、環境、教育歴を含め、多面的に評価する。
選択肢の確認
1.「読む」:誤り。文字から音韻・意味へ変換する読みの困難は定義に含まれる。
2.「話す」:誤り。考えを音声言語で表出する能力も列挙されている。
3.「聞く」:誤り。音声言語を受容し理解する能力として定義に含まれる。
4.「記憶する」:正しい。記憶機能は学習に関係するが、文部科学省の六能力の独立項目には含まれない。
5.「推論する」:誤り。関係を導き問題を解く推論能力は定義に明示されている。
覚えるポイント
学習障害の六能力は「聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する」。背景認知機能と、定義に列挙された学習能力を分けて覚える。