20AM051|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
音声コミュニケーションに影響を与える加齢変化はどれか。 a.喉頭下垂 b.認知機能低下 c.聴力低下 d.手指の巧緻性の低下 e.喉頭の知覚低下
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
音声コミュニケーションは、話し手の発声だけでなく、言語内容を処理する認知機能と相手の声を受け取る聴覚に支えられます。加齢性の認知機能低下bと聴力低下cが直接大きく影響します。
解説
高齢者では注意、処理速度、作業記憶などの低下により、複数人会話や速い発話、雑音下で内容を保持・統合することが難しくなる場合があります。加齢性難聴では高周波数域から感度が低下しやすく、子音の弁別や雑音下聴取が悪化して会話理解を妨げます。喉頭の位置は成長発達に伴い変化しますが、加齢の音声変化を「喉頭下垂」一項で代表させるのは適切ではありません。手指巧緻性低下は筆談や機器操作には影響し得ても音声コミュニケーションそのものの主要因ではなく、喉頭知覚低下は主に気道防御・嚥下との関連が中心です。本問では受信・認知過程のbとcを選びます。
選択肢の確認
1.「a,b」は認知機能低下bは関係しますが、喉頭下垂aを代表的加齢因子とはしません。
2.「a,e」は喉頭下垂と喉頭知覚低下を音声コミュニケーションの主要な組合せとする点が不適切です。
3.「b,c」は認知機能低下と聴力低下が会話の処理・受信を妨げるため正答です。
4.「c,d」は聴力低下cは該当しますが、手指巧緻性低下dは音声伝達の直接要因ではありません。
5.「d,e」は手指機能と喉頭知覚を組み合わせても、会話理解への主要な加齢変化を示しません。
覚えるポイント
高齢者の会話困難は聴力だけでなく、雑音、話速、注意・作業記憶の負荷が相互作用します。聴覚補償とともに環境調整、短く明瞭な発話を考えます。