20PM077第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

機能性構音障害

目標語―表出音の組み合わせを示す。未熟構音の可能性が最も低いのはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

未熟構音は正常発達でみられる単純化の範囲かを見ます。「シカク→ヒカク」の[ɕ]から[ç]への置換は典型的な発達過程から外れ、可能性が最も低いものです。

解説

幼児の構音発達では、難しい摩擦音・破擦音が省略されたり、より容易な破裂音・別の歯擦音へ置き換わったりします。「ハッパ→アッパ」の語頭[h]省略、「チャワン→タワン」の破擦音[tɕ]の破裂音化、「サカナ→シャカナ」の歯茎摩擦音[s]の硬口蓋化、「ツクエ→チュクエ」の[ts]から[tɕ]への置換は、年齢が低い段階の単純化として説明し得ます。一方、「シカク→ヒカク」は本来の硬口蓋摩擦音[ɕ]を別の無声硬口蓋摩擦音[ç]様へ置換する特異な誤りで、日本語の一般的な未熟構音パターンとしては典型的でありません。年齢と一貫性も併せて評価します。

選択肢の確認

1.「ハッパ―アッパ」は語頭の声門摩擦音が脱落した単純化で、幼児期に起こり得ます。
2.「チャワン―タワン」は破擦音を破裂音へ単純化した反応で、未熟構音として説明できます。
3.「シカク―ヒカク」は[ɕ]が[ç]様へ置き換わる非典型的反応で、未熟構音の可能性が最も低いため正答です。
4.「サカナ―シャカナ」は[s]の硬口蓋化で、発達途中にみられ得ます。
5.「ツクエ―チュクエ」は破擦音の構音点が硬口蓋側へ寄る置換で、幼児期にみられ得ます。

覚えるポイント

未熟構音は省略、破裂音化、硬口蓋化など発達上の規則性があります。珍しい置換や一貫しない誤りは機能性構音障害も検討します。

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