21AM082|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問
運動障害性構音障害の種類と病変部との組合せで正しいのはどれか
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
運動低下性構音障害はParkinson病に代表され、基底核を含む錐体外路系の障害で生じる。
解説
運動障害性構音障害の分類は病変系と対応する。弛緩性は脳神経核・末梢神経など下位運動ニューロン、痙性は両側上位運動ニューロン、失調性は小脳または小脳連絡路、運動低下性は基底核のドパミン低下、運動過多性は基底核回路の不随意運動で生じる。延髄には下位運動ニューロン核があるので、延髄病変は球麻痺による弛緩性を来し得るが、失調性との固定対応ではない。病名ではなく運動制御系から症状を予測すると混同しにくい。
選択肢の確認
1.「弛緩性 ― 上位運動ニューロン」:弛緩性構音障害は下位運動ニューロン障害で生じ、上位運動ニューロンとの組合せは逆である。
2.「痙性 ― 下位運動ニューロン」:痙性構音障害は両側上位運動ニューロン障害で、下位運動ニューロンとの対応ではない。
3.「失調性 ― 延 髄」:失調性構音障害の主病変は小脳・小脳路であり、延髄と一律に対応させるのは誤りである。
4.「運動低下性 ― 錐体外路」:運動低下性構音障害は基底核を中心とする錐体外路障害で生じるため正しい。
5.「運動過多性 ― 小 脳」:運動過多性構音障害はジストニアや舞踏運動など基底核系に関連し、小脳病変との組合せではない。
覚えるポイント
弛緩=下位、痙性=両側上位、失調=小脳、低下・過多=基底核錐体外路、と五分類を表にして覚える。