22AM096|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問
成人聴覚障害者の総合的な聴覚活用訓練に用いられるのはどれか。 a.母音の弁別 b.単語のアクセントパターンの選別 c.絵図を用いた文の聴取 d.電話による会話 e.スピーチトラッキング
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
総合的聴覚活用訓練は単音の分析的弁別にとどまらず、文脈を用いた文聴取、実用会話、連続談話の追跡を行います。c,d,eが該当します。
解説
母音弁別や単語アクセントパターンの選別は、限られた音響特徴へ注意を向ける分析的・基礎的聴取訓練です。これらも段階的訓練の一部にはなりますが、問いの「総合的」訓練は語彙、構文、文脈、話者、環境を組み合わせ、実生活で意味を取り出すトップダウン処理まで活用する課題を指します。絵図を見ながら文を聴取すれば視覚的文脈と聴覚情報を統合できます。電話会話は読話なしで実用的な聞き返し・確認方略を練習します。スピーチトラッキングは連続発話を聞いて逐語的に復唱し、誤りを修正しながら談話を追跡する包括的課題です。
選択肢の確認
1.「a,b,c」は文聴取cは総合的ですが、母音a・アクセントbは分析的課題です。
2.「a,b,e」はスピーチトラッキングeは該当しますが、a・bは基礎的弁別です。
3.「a,d,e」は電話d・トラッキングeは該当しますが、母音弁別aが異なります。
4.「b,c,d」は文聴取c・電話dは該当しますが、アクセント選別bが異なります。
5.「c,d,e」は絵図文聴取、電話会話、スピーチトラッキングの三つで正答です。
覚えるポイント
分析的訓練は音素・韻律要素を切り出し、総合的訓練は文脈を使って文・会話・談話を理解します。最終目標は生活場面への般化です。