22PM016|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問
口腔組織・機能の加齢性変化で誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
加齢では顎関節・顎骨・歯周組織が退行性変化を示します。顎関節の平坦化を代償して筋突起が肥大するという一定の変化はありません。
解説
加齢に伴い下顎頭や関節結節は平坦化し、関節円板も変性し得ます。咀嚼筋付着部である筋突起がその代償として肥大するという説明は一般的な加齢変化ではなく、咀嚼機能低下や無歯顎では顎骨・筋付着部もむしろ萎縮傾向を示します。歯は長年の咀嚼で咬耗し、切縁・咬頭が削れて臨床的歯冠高が短くなります。歯周組織では歯肉退縮により根面が露出し、根面う蝕リスクが増します。歯の喪失と荷重低下で歯槽骨を中心に顎骨が吸収・萎縮します。唾液分泌は加齢だけで必ず低下するとは限りませんが、腺の変化、疾患、脱水、多剤服用により高齢者で口腔乾燥が増えます。
選択肢の確認
1.「平坦化の代償で筋突起が肥大」は一般的な加齢性変化ではないため正答です。
2.「唾液分泌量が減少」は高齢者で腺機能・薬剤などを背景にみられる変化です。
3.「咬耗によって歯冠長が短縮」は長期の機械的摩耗として正しい記述です。
4.「歯肉が退縮し根面が露出」は加齢・歯周病に伴う代表的変化です。
5.「顎骨が萎縮」は歯の喪失と骨吸収に伴いみられます。
覚えるポイント
加齢口腔は「咬耗・歯肉退縮・根面露出・顎骨萎縮・口腔乾燥」。筋突起肥大を代償とする説明は採りません。