22PM032|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問
Piaget,J.による脱中心化の説明として正しいのはどれか。 a.対象の永続性を理解できるようになる。 b.他者の立場で物事を考えられるようになる。 c.主観的印象ではなく客観的事実に基づいて判断できるようになる。 d.演繹的推論ができるようになる。 e.他者の情動が伝染するようになる。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
脱中心化は、自分の見え方だけに集中せず複数の側面・他者視点を考慮する具体的操作期の能力です。bとcが該当します。
解説
前操作期の子どもは、液体の高さのような目立つ一側面に中心化し、見かけが変わると量も変わったと判断しやすいとされます。具体的操作期には高さと幅を同時に考え、操作を心的に逆転し、保存課題へ客観的に答えられるようになります。また自己中心性が弱まり、他者が自分と異なる視点・知識を持つことを考慮できます。対象の永続性は感覚運動期に獲得される基礎です。仮説から演繹的に可能性を体系化する仮説演繹的推論は形式的操作期の特徴です。他者の情動がそのまま伝染する現象は乳幼児にもみられ、脱中心化の定義ではありません。
選択肢の確認
1.「a,b」は他者視点bは該当しますが、対象の永続性aは感覚運動期の獲得です。
2.「a,e」の対象永続性aと情動伝染eはいずれも脱中心化の説明ではありません。
3.「b,c」は他者の立場bと客観的事実に基づく判断cで、脱中心化を示すため正答です。
4.「c,d」は客観的判断cは該当しますが、演繹的推論dは形式的操作期です。
5.「d,e」は仮説演繹dと情動伝染eで、具体的操作期の脱中心化ではありません。
覚えるポイント
脱中心化は「一面だけ→複数面」「自分だけ→他者視点」。対象永続性は乳児、仮説演繹は形式的操作期です。