23AM034|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
幼児の行動のうち、心の理論が不可欠なのはどれか。 a.友達とごっこ遊びをする。 b.親に反抗する。 c.友達にあいさつする。 d.大人に甘える。 e.相手に分かるように話す。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
友達と役割や意図を共有するごっこ遊びと、相手の知識状態に合わせて分かるように話す行為には、他者が自分と異なる心をもつという心の理論が不可欠である。
解説
心の理論は、他者に信念、欲求、意図、知識、感情などの心的状態を帰属し、それが行動を導くと理解する能力である。共同ごっこ遊びでは『これは積み木だが今はケーキ』『私は店員、あなたは客』という虚構と役割意図を共有する。相手に分かるように話すには、相手が何を知り、何を知らないかを推定して情報量や表現を調整する必要がある。親への反抗、定型的挨拶、甘えは感情・学習・愛着で生じ得て、心的状態推論が不可欠とまではいえない。
選択肢の確認
1.「a,b」:a,bはごっこ遊びには心の理論が関わるが、親への反抗は自律欲求等でも起こり、不可欠な組合せではない。
2.「a,e」:a,eの共同ごっこ遊びと聞き手に合わせた説明は、他者の意図・知識を表象する心の理論を必要とする。
3.「b,c」:b,cの反抗と挨拶は、規則学習や感情反応として可能で、他者信念の推定が不可欠ではない。
4.「c,d」:c,dの挨拶と甘えは社会的習慣・愛着行動として現れ、心の理論だけで成立する行動ではない。
5.「d,e」:d,eは相手に分かる話し方は該当するが、大人への甘えは心的状態推論なしにも生じる。
覚えるポイント
心の理論は『相手は何を知り、望み、信じるか』の推定。共同虚構と聞き手設計はその推定が不可欠。