第23回・2021年
23AM007|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
消化器疾患と発症リスクとの組合せで誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解5
正答
(5)
この問題のポイント
潰瘍性大腸炎は免疫・遺伝・環境因子が関与する炎症性腸疾患で、アルコール摂取を代表的発症リスクとする組合せは誤りである。
解説
食道癌は喫煙と飲酒、胃潰瘍はNSAIDsによるプロスタグランジン低下、慢性胃炎はHelicobacter pylori感染、食道静脈瘤は肝硬変などによる門脈圧亢進と明確な病態連鎖をもつ。潰瘍性大腸炎は大腸粘膜に連続性炎症を起こす炎症性腸疾患で、遺伝的素因、腸内細菌、免疫応答、環境の複合で発症する。アルコールで症状が悪化する人はいても、他の四つのように疾患を特徴づける代表的発症リスクとの一対一対応ではない。
選択肢の確認
1.「食道癌 ――― 喫煙」:食道癌、とくに扁平上皮癌では喫煙が重要なリスク因子で、飲酒との相乗効果もある。
2.「胃潰瘍 ――― 非ステロイド系消炎鎮痛薬」:NSAIDsは胃粘膜保護プロスタグランジンを減らし、胃潰瘍・出血のリスクを高める。
3.「慢性胃炎 ――― ヘリコバクター・ピロリ菌感染」:H. pyloriの持続感染は慢性活動性胃炎を起こし、萎縮性胃炎などへ進展し得る。
4.「食道静脈瘤 ――― 門脈圧亢進」:門脈圧亢進で側副血行路が発達し、下部食道粘膜下静脈が拡張して食道静脈瘤となる。
5.「潰瘍性大腸炎 ――― アルコール」:アルコールは潰瘍性大腸炎の代表的発症リスクとして確立した対応ではなく、この組合せが誤りである。
覚えるポイント
リスク問題は機序で結ぶ。NSAIDs→粘膜防御低下、H. pylori→慢性胃炎、門脈圧→静脈瘤。UCと酒は固定対応しない。
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