23AM062|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
せん妄について誤っているのはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
せん妄は感染、手術、薬剤、脱水、代謝異常など身体的侵襲だけでも起こり、脳損傷が必ず加わる必要はない。
解説
せん妄は急性発症し、注意・意識水準・認知が短時間で大きく変動する器質性精神症候群である。過活動型では意識混濁に興奮、幻視、徘徊等が加わり、低活動型もある。睡眠覚醒リズムが崩れて夜間に悪化し、場所や人物を取り違える誤認がみられる。原因は高齢、認知症などの脆弱性に、感染、手術、疼痛、薬剤、低酸素、電解質異常、環境変化等が重なることで、局在性脳損傷を必須としない。原因検索と非薬物的環境調整が重要である。
選択肢の確認
1.「意識混濁に精神・身体の興奮性が加わる。」:意識混濁に幻覚・興奮・不穏など精神身体の興奮性が加わる過活動型せん妄がある。
2.「身体的侵襲に脳損傷が加わって出現する。」:身体的侵襲に脳損傷が加わらなければ出現しないという記述は誤りで、全身疾患や薬剤だけでも起こる。
3.「夜間に増悪しやすい。」:夜間は見当識手掛かりが減り睡眠覚醒リズムも乱れるため、症状が増悪しやすい。
4.「症状の変動が大きい。」:注意・意識・認知症状が時間帯や日によって大きく変動することがせん妄の特徴である。
5.「人物誤認がみられる。」:家族を別人と思う、場所を取り違えるなど人物・環境の誤認がみられる。
覚えるポイント
せん妄=急性・変動・注意障害・夜間悪化。局在脳損傷を必須とせず、感染・薬剤・代謝・環境を検索する。