23AM076|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
音声治療の適応とならないのはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
喉頭白板症は前癌病変や早期癌を含む可能性があり、まず詳細観察と生検・病理診断、必要な外科治療を行う。音声治療だけの適応とはならない。
解説
音声治療は不適切な発声習慣や過緊張を修正し、喉頭負担を減らすことで改善可能な病態に用いる。声帯結節、接触性肉芽腫、声帯萎縮の代償性過緊張、小さな声帯ポリープの術前後などでは音声衛生・共鳴発声・呼吸発声調整等が役立つ。白板症は声帯上皮の白色病変で、角化異常、異形成、上皮内癌、浸潤癌の鑑別が必要である。声を楽にすることは補助的でも、病変を音声治療で経過観察するだけでは悪性を見逃すため適応の中心にしない。
選択肢の確認
1.「声帯結節」:声帯結節は音声酷使と過度な衝突が主因で、音声衛生と効率的発声を学ぶ音声治療の良い適応である。
2.「声帯萎縮」:声帯萎縮では声門閉鎖不全に対し、呼吸支持・共鳴・適度な内転を促す音声治療を検討できる。
3.「喉頭肉芽腫」:喉頭肉芽腫では硬起声、咳払い、逆流等を管理し、声帯後部の衝突を減らす音声治療を用いる。
4.「喉頭白板症」:喉頭白板症は悪性・異形成の病理診断が優先され、音声治療の適応だけで扱う病変ではない。
5.「声帯ポリープ」:声帯ポリープも発声負荷軽減を行い、小病変や術後の再発予防に音声治療が利用される。
覚えるポイント
機能的・衝突性病変は音声治療、白色上皮病変は悪性鑑別を優先。嗄声改善と腫瘍安全性を混同しない。