23PM079|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
乳児期の口蓋裂児への対応として適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
乳児期の口蓋裂では鼻腔への漏れと吸啜圧形成困難に対応し、安全で十分な栄養摂取を支える哺乳・摂食指導を行う。
解説
口蓋裂児は口腔と鼻腔が交通し、乳首を密閉して陰圧を作りにくいため、哺乳に時間がかかる、鼻漏、むせ、体重増加不良を生じ得る。乳児期は裂の形態、呼吸、嚥下、成長を確認し、専用乳首・哺乳瓶、姿勢、流量、一回量、休憩、げっぷなどを保護者へ具体的に指導する。歯列矯正は歯の萌出・顎発育に応じた時期、構音訓練は発話発達後に口蓋化構音や咽頭摩擦音など誤りを評価して行う。ブローイングは鼻咽腔閉鎖を直接正常化する根拠に乏しく、乳児期の優先課題でもない。年齢ごとの課題を手術・哺乳・言語・歯科に分ける。
選択肢の確認
1.「歯列の矯正」:歯列の矯正は歯の萌出や顎顔面発育をみながら後の時期に行い、乳児期の中心対応ではない。
2.「哺乳・摂食指導」:哺乳・摂食指導は吸啜圧を作りにくい乳児の安全な摂取と成長を支えるため最も適切である。
3.「口蓋化構音の矯正」:口蓋化構音の矯正は発話が発達し異常構音が確認された後に行い、乳児には適用しない。
4.「咽頭摩擦音の矯正」:咽頭摩擦音の矯正も構音評価が可能な年齢で異常構音として介入する。
5.「ブローイング指導」:ブローイング指導は乳児期の哺乳問題への直接的対応でなく、優先されない。
覚えるポイント
口蓋裂の乳児期=まず哺乳と成長。異常構音訓練は発話出現後、歯列矯正は歯・顎の発育段階に合わせる。