24AM078第24回 言語聴覚士国家試験 過去問

器質性構音障害

口蓋裂術後患者に多くみられる構音の誤りはどれか。 a.口蓋化構音 b.声門破裂音 c.側音化構音 d.省略 e.鼻咽腔構音

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

口蓋裂術後では、鼻咽腔閉鎖不全や術前からの代償的な調音習慣を背景に、口蓋化構音と声門破裂音が多くみられる。命題a・bの組合せ1が正答である。

解説

口蓋裂では口腔内圧を十分に保ちにくいため、子どもが破裂音などを産生しようとして、本来の口腔前方ではなく声門で閉鎖を作る声門破裂音を獲得することがある。また舌背を後方の口蓋へ広く接触させる口蓋化構音も代表的な異常構音である。手術で形態や鼻咽腔閉鎖が改善しても、獲得済みの誤った調音運動は自動的に消えず、構音訓練を要する場合がある。側音化構音は呼気を舌側方へ逃がす誤りで、口蓋裂に特異的に多い組合せではない。単なる音の省略や鼻咽腔構音も起こり得るが、本問の代表的な二つはaとbである。

選択肢の確認

1.「a 口蓋化構音、b 声門破裂音」:正しい。いずれも口蓋裂で形成されやすい代表的な代償性構音である。
2.「a 口蓋化構音、e 鼻咽腔構音」:誤り。aは代表的だが、eより声門破裂音との組合せが典型である。
3.「b 声門破裂音、c 側音化構音」:誤り。bは該当するが、側音化構音は口蓋裂特有の頻発所見ではない。
4.「c 側音化構音、d 省略」:誤り。どちらもa・bほど口蓋裂術後を特徴づける代償性構音ではない。
5.「d 省略、e 鼻咽腔構音」:誤り。代表的な口蓋化構音と声門破裂音を含まない。

覚えるポイント

口蓋裂の異常構音は、口腔内圧不足を補う「声門破裂音」と、舌の接触位置が後方化する「口蓋化構音」をまず押さえる。手術後も学習された誤りには訓練が必要である。

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