23PM098第23回 言語聴覚士国家試験 過去問

補聴器・人工内耳

幼児の人工内耳初回調整に際して誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

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この問題のポイント

幼児の初回人工内耳マッピングでは疲労と反応の不確実性を考え、全電極を長時間かけて精密設定しようとしない。

解説

初回調整では安全で不快にならない範囲から電気刺激を導入し、装用への肯定的な経験を作る。幼児は主観的な閾値・快適レベル報告が難しいため、神経反応テレメトリーなど客観的反応を参考に初期マップを作り、表情、振り向き、瞬目、発声変化など聴性行動を観察して段階的に調整する。保護者へ予想される反応と家庭での観察点を事前説明する。術後創部の腫脹や皮膚厚は送信コイル保持へ影響するため、圧迫しすぎない磁石強度を選ぶ。初回から全電極を一つずつ長時間測ると幼児が疲れ、反応信頼性と装用意欲を損なうので、代表電極等から推定し再来時に精緻化する。

選択肢の確認

1.「すべての電極を時間をかけて設定する。」:すべての電極を初回から時間をかけて設定すると幼児が疲労するため、段階的設定が適切である。
2.「神経反応テレメトリーを参考にして設定する。」:神経反応テレメトリーは聴神経反応を客観的に確認でき、行動反応の乏しい幼児の参考になる。
3.「予想される行動を予め保護者に伝える。」:予想される聴性行動や不快反応を保護者へ伝えると、家庭観察と安全確認に役立つ。
4.「術後創部の腫脹に合わせて磁石の強度を変える。」:術後創部の腫脹・皮膚厚に応じ磁石強度を調整し、脱落と皮膚圧迫を防ぐ。
5.「聴性行動反応を確認しながら実施する。」:聴性行動反応を確認しながら刺激を徐々に上げ、不快にならないマップを作成する。

覚えるポイント

幼児初回マップ=短時間・安全・段階的。NRT等の客観反応+行動観察+保護者説明で、全電極の精密化は後に行う。

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