23PM097|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
日本語の読話口形について誤っているのはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
日本語の音は同じ・似た口形を共有するものが多く、五十音の各音に一対一対応する同数の読話口形があるわけではない。
解説
読話では唇の開き、丸め、歯や舌の見え方、運動の時間変化を手掛かりにするが、調音点が口腔奥にある音や有声・無声の差は外から見えにくい。同一口形へ複数音が対応する同口形異音があるため、文脈や残存聴力を併用して補う。母音はいずれも口腔から呼気を出す開口音で、母音ごとに開き・丸めが異なる。マ行は両唇を閉じた後、後続母音へ向けて開唇する運動が見える。促音や拗音の見え方は隣接・後続する子音の構えに左右され、イ段はア段より口角を引き唇の開きが狭い音が多い。静止画でなく前後の連続運動を読む。
選択肢の確認
1.「母音はすべて開口する。」:母音はすべて声道に完全閉鎖を作らず開口し、開きや唇の丸めが読話手掛かりとなる。
2.「五十音表に対応した同数の口形がある。」:複数音が同じ口形を共有するため、五十音表と同数の一対一対応口形があるという説明は誤る。
3.「マ行音は開唇する。」:マ行音は両唇閉鎖から後続母音へ移る際の開唇運動が視覚的手掛かりになる。
4.「促音や拗音は後続子音によって口形が異なる。」:促音・拗音は後続子音や母音への準備運動が異なり、前後文脈を含む口形変化で読む。
5.「イ段の音はア段の音より狭唇音が多い。」:イ段は口角を左右に引いて開口が狭く、ア段より狭唇となる音が多い。
覚えるポイント
読話は一音一口形ではない。同口形異音を文脈・聴覚で補い、閉鎖から開放までの動的な口唇運動を捉える。