24AM093第24回 言語聴覚士国家試験 過去問

小児聴覚障害

聴覚障害児の読解で最も習得が早い文型はどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

語順が典型的で、格助詞と意味役割が一致する単純な能動文が最も早く理解されます。「春ちゃんはみかんを食べた」は主語-目的語-述語の基本語順なので選択肢3です。

解説

聴覚障害児の文理解では、語彙だけでなく、助詞、語順、能動・受動・使役などの統語手掛かりを利用する必要があります。日本語の基本的な他動詞文は「行為者は/が-対象を-動詞」という順序で、意味的にも人が物へ働きかける典型性が高いため習得しやすい文型です。選択肢3は「春ちゃん」が行為者、「みかん」が対象、「食べた」が動作で関係が明確です。対象を先に置く倒置、受益・授与を表す「に」、受動文、使役文では、表面上の名詞順と意味役割の対応が複雑になります。聴覚情報が不十分だと短い助詞を聞き分けにくく、語順や語の意味だけに頼ることがあるため、非典型語順や文法形態が難しくなります。

選択肢の確認

1.「お兄ちゃんを弟がたたいた」は目的語が主語より先の倒置語順で、格助詞の利用が必要なため難しいです。
2.「お母さんにりんごをもらった」は授受関係と省略された受け手の理解が必要で、単純能動文より複雑です。
3.「春ちゃんはみかんを食べた」は基本語順の単純能動文で、意味役割も典型的なため正しいです。
4.「犬にえさを食べさせた」は使役表現で、使役者と動作者の関係理解が必要なので難しいです。
5.「後ろから友達に押された」は受動文で、表面上の主語と行為者の対応が非典型なので難しいです。

覚えるポイント

最初に習得しやすいのは典型語順の単純能動文です。倒置、授受、受動、使役は助詞による意味役割の解析が増えるため後になります。

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