24PM011|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
流行性耳下腺炎でみられるのはどれか。 a.唾石 b.睾丸炎 c.感音難聴 d.口腔乾燥症 e.乾燥性角結膜炎
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
流行性耳下腺炎はムンプスウイルスによる感染症で、耳下腺腫脹のほか無菌性髄膜炎、精巣炎、卵巣炎、膵炎、感音難聴などを合併し得る。選択肢の組合せでは睾丸炎と感音難聴に当たるb・cが正しい。
解説
ムンプスは飛沫感染し、発熱と疼痛を伴う耳下腺腫脹を主徴とする。思春期以降の男性では精巣炎を合併しやすく、まれでも高度の一側性感音難聴を残すことがあるため、聴覚領域では重要である。唾石は唾液腺管の結石による閉塞性疾患でムンプスの所見ではない。口腔乾燥と乾燥性角結膜炎の組合せは、涙腺・唾液腺が障害されるシェーグレン症候群を示唆する。
選択肢の確認
1.a・b:誤り。睾丸炎は合併し得るが、唾石はムンプスの合併症ではない。
2.a・e:誤り。唾石も乾燥性角結膜炎も典型所見ではない。
3.b・c:正しい。精巣炎と感音難聴はいずれも知られた合併症である。
4.c・d:誤り。感音難聴は正しいが、持続的口腔乾燥は典型的でない。
5.d・e:誤り。この二つの乾燥症状はシェーグレン症候群に合致する。
覚えるポイント
ムンプスでは「耳下腺+精巣・髄膜・膵・内耳」。口腔乾燥+乾燥性角結膜炎はシェーグレンと区別する。