24PM060|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
失語症における拡大・代替コミュニケーション(AAC)について誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
AACは発話を全く失った重度例だけのものではない。軽度失語でも電話、複雑な説明、疲労時など特定状況で伝達が破綻することがあり、文字、描画、ジェスチャー、会話ノート等を補助的に用いる価値がある。
解説
AACは残存発話を置き換えて諦める方法ではなく、利用できる手段を組み合わせて意思疎通と参加を最大化する。急性期から基本的な意思表示手段を確保し、回復に応じて内容を更新できる。道具を渡すだけでは使えず、本人には選択・操作・場面一般化の訓練、家族やスタッフには待ち方、質問形式、確認方法の指導が必要である。複数モダリティを用意すれば一つの手段が失敗しても補える。
選択肢の確認
1.複数手段を導入:正しい。発話、書字、描画、指さし、機器などを相補的に使う。
2.急性期から導入:正しい。基本的要求や医療同意を伝える手段を早期に確保する。
3.軽度例では不要:誤り。高負荷場面や参加目標に応じ補助手段が役立つ。
4.習得訓練が必要:正しい。本人の能力・環境に合わせ反復し、実場面へ一般化する。
5.相手への指導:正しい。相手の支援行動がAAC成功を大きく左右する。
覚えるポイント
AACの適応は重症度だけでなく「必要な場面で伝わるか」で決める。本人・手段・会話相手・環境を一組で調整する。