25AM017|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
舌前方2/3の触覚をつかさどる神経はどれか
解答・解説を見る
正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
舌前方3分の2の一般体性感覚、すなわち触覚・痛覚・温度覚は、下顎神経の枝である舌神経が伝えます。味覚を伝える鼓索神経とは区別します。
解説
舌の神経支配は、運動、一般感覚、味覚、前方と後方で分けて整理します。舌前方3分の2の触覚・痛覚・温度覚は三叉神経第3枝から分かれる舌神経が伝えます。同じ領域の味覚は顔面神経の鼓索神経が舌神経へ合流して運ばれます。舌後方3分の1では一般感覚と味覚の両方を舌咽神経が担い、喉頭蓋付近は迷走神経が関与します。舌筋の運動は口蓋舌筋を除き舌下神経が支配します。したがって「前方3分の2」という領域情報に加え、「触覚」という感覚の種類を確認すれば舌神経を選べます。舌神経損傷では同側前方舌の一般感覚が低下し、鼓索神経も同時に障害されれば味覚や唾液分泌にも影響します。
選択肢の確認
1.「舌下神経」は舌筋の運動を担い、前方舌の触覚求心路ではありません。
2.「舌咽神経」は主に舌後方3分の1の一般感覚と味覚を伝えるため誤りです。
3.「舌神経」は舌前方3分の2の触覚を含む一般感覚を伝えるため正しいです。
4.「顔面神経」は鼓索神経を介し前方3分の2の味覚を伝えますが、触覚ではありません。
5.「迷走神経」は喉頭蓋付近の感覚や咽喉頭機能に関与し、前方舌触覚は担いません。
覚えるポイント
前2/3は一般感覚が舌神経V3、味覚が鼓索神経VII、後1/3は両者ともIX、舌運動は主にXIIです。領域と感覚種を二段階で確認します。