25AM024第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

臨床神経学

ワレンベルグ症候群でみられないのはどれか

解答・解説を見る

正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

ワレンベルグ症候群は延髄外側部の障害です。舌下神経核・線維は延髄内側部にあるため典型的には障害されず、舌下神経麻痺はみられません。

解説

ワレンベルグ症候群は後下小脳動脈または椎骨動脈領域の梗塞などで延髄外側部が障害される症候群です。疑核の障害により軟口蓋・咽頭・喉頭の運動が低下し、嚥下障害、嗄声、構音障害を生じます。脊髄視床路障害で反対側体幹・四肢の温痛覚が低下し、三叉神経脊髄路・核障害で同側顔面の温痛覚が低下する交代性感覚障害が特徴です。下小脳脚や前庭神経核の障害では同側小脳失調、めまい、眼振を呈します。交感神経下行路障害による同側Horner症候群もみられます。舌下神経核・線維は延髄内側に位置し、その麻痺は内側延髄症候群を考える所見です。

選択肢の確認

1.「舌下神経麻痺」は延髄内側部病変で生じるため、外側延髄のワレンベルグ症候群ではみられず正答です。
2.「構音障害」は疑核や小脳系の障害によって生じるためみられます。
3.「嚥下障害」は疑核由来の咽頭・喉頭麻痺による代表症状です。
4.「温痛覚障害」は脊髄視床路と三叉神経脊髄路障害により交代性に現れます。
5.「小脳失調」は下小脳脚などの障害で病変側にみられます。

覚えるポイント

外側延髄は疑核、温痛覚路、下小脳脚、交感神経路、内側延髄は舌下神経・錐体路を意識します。舌麻痺はワレンベルグの典型ではありません。

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