25PM081|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
70歳男性。声は小さく、気息性。抑揚に乏しく単調な発話。安静時に口唇の振戦。疑うべき障害部位はどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
小声、単調で抑揚に乏しい発話、口唇の安静時振戦は、パーキンソン病に代表される運動低下性構音障害を示す。障害の中心は黒質線条体系を含む大脳基底核である。
解説
大脳基底核のドパミン系機能低下では、運動開始と運動振幅の調節が障害され、寡動・無動、筋強剛、安静時振戦が生じる。発話では声量低下、気息性・嗄声、基本周波数と強さの変化幅が小さい単調性、構音運動の縮小、加速傾向などがみられる。本例の70歳、安静時口唇振戦、小声・単調性がこの組合せに一致する。延髄や脳神経核障害なら弛緩性で筋萎縮・線維束性収縮・開鼻声、小脳障害なら不規則な断綴性・測定異常が中心となり、所見が異なる。
選択肢の確認
1.「大脳基底核」:正しい。パーキンソン病の運動低下、小声、単調性、安静時振戦を説明する。
2.「延髄」:誤り。球麻痺なら嚥下障害、弛緩性麻痺、開鼻声などが中心となる。
3.「顔面神経核」:誤り。顔面筋麻痺を生じるが、全体的な単調発話と安静時振戦の組合せを説明しない。
4.「小脳」:誤り。失調性構音障害では音節ごとの強さ・長さの不規則性やスラー様発話が目立つ。
5.「舌下神経」:誤り。舌萎縮・偏位・舌音の歪みを生じるが、本例の運動低下像ではない。
覚えるポイント
基底核障害=運動低下または過多、小脳=失調、下位運動ニューロン=弛緩。小声・単調・安静時振戦ならパーキンソン病を考える。