26PM013第26回 言語聴覚士国家試験 過去問

臨床神経学

破傷風でみられないのはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

破傷風は毒素による抑制性神経伝達障害で筋強直・痙攣を起こしますが、内耳を障害する感音難聴は典型症状ではありません。

解説

破傷風菌は創部で増殖し、毒素テタノスパスミンが中枢へ移動してGABA・グリシン作動性抑制ニューロンを阻害します。その結果、咬筋強直による開口障害、頸部・体幹の強直、刺激誘発性の全身痙攣、後弓反張が生じます。口・咽頭・喉頭筋の強直により構音障害と嚥下障害を呈し、分泌物・誤嚥・呼吸筋痙攣で気道管理が必要です。意識は比較的保たれることがあります。感音難聴は蝸牛・聴神経障害であり、破傷風毒素の代表的臨床像には含まれません。創処置、免疫グロブリン、抗菌薬、痙攣・自律神経管理を行い、予防にはワクチンが重要です。

選択肢の確認

1.「痙攣」は抑制性神経伝達の遮断によりみられます。
2.「開口障害」は咬筋強直による初期の代表所見です。
3.「感音難聴」は典型症状ではないため正答です。
4.「構音障害」は口腔顔面筋の強直で生じ得ます。
5.「嚥下障害」は咽頭・喉頭筋強直で生じ得ます。

覚えるポイント

破傷風は開口障害、筋強直、刺激誘発痙攣、構音・嚥下障害です。感覚障害や感音難聴より運動抑制解除が中心です。

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