26PM014|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
顔面神経障害について正しいのはどれか。 a.麻痺が長期間続くと筋は萎縮する。 b.頬筋枝損傷では口角挙上ができない。 c.側頭枝損傷では閉眼ができない。 d.急性麻痺の治療に遊離筋肉移植術がある。 e.陳旧性麻痺の治療に側頭筋移行術がある。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
a・b・eが正しいです。長期脱神経で表情筋は萎縮し、頬筋枝障害で口角運動が低下します。陳旧性麻痺には側頭筋移行術など動的再建を用います。
解説
末梢性顔面神経麻痺が長期化すると脱神経された表情筋は萎縮・線維化します。頬筋枝など下顔面枝の障害では口角挙上・牽引が弱く、食物残留や流涎も生じます。閉眼を担う眼輪筋は主に頬骨枝等の支配で、側頭枝損傷を閉眼不能と直結させる記述は不適切です。急性麻痺では原因治療、眼保護、神経修復・移植を時期に応じ検討し、遊離筋移植は筋が不可逆的に失われた陳旧例の動的再建です。陳旧性麻痺では側頭筋腱・筋移行で咬筋系の力を口角へ伝え、笑いの動きを再建できます。枝には吻合と個人差があり、診察では額、閉眼、口角を個別評価します。
選択肢の確認
1.(a・b・c)「a,b,c」はa・bは正しいですが、側頭枝で閉眼不能とするcが誤りです。
2.(a・b・e)「a,b,e」は長期萎縮、口角障害、陳旧例の側頭筋移行が正しく正答です。
3.(a・d・e)「a,d,e」はa・eは正しいですが、遊離筋移植を急性治療とするdが誤りです。
4.(b・c・d)「b,c,d」はbのみ正しく、c・dが誤りです。
5.(c・d・e)「c,d,e」はeのみ正しく、c・dが誤りです。
覚えるポイント
急性期は原因治療・眼保護・神経再建、陳旧例は筋移行や遊離筋移植です。顔面枝と表情筋機能を対応させます。