25AM067|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
ダウン症候群の児について誤っているのはどれか
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
ダウン症児は言語表出が遅れても、社会的関心、アイコンタクト、身振りの利用が比較的強みとなることが多いです。「アイコンタクトが不良」は一般的特徴として誤りです。
解説
ダウン症候群では全般的発達遅滞に加え、表出言語が認知・対人発達に比べ遅れやすく、初語の出現も遅れます。外耳道狭窄、耳管機能や免疫上の要因から滲出性中耳炎を反復し、変動する伝音難聴が言語発達へ影響するため定期的聴力評価が必要です。筋緊張低下、口腔顔面形態、舌運動、聴覚、音韻記憶などが重なり、話しことばの明瞭度が低くなり得ます。一方、対人交流への関心、共同注意、視線、表情、ジェスチャーは比較的良好で、音声言語を補う強みとして介入に活用できます。もちろん個人差や自閉スペクトラム症の併存はあり、全員に同じ特徴を当てはめませんが、症候群の典型像としてアイコンタクト不良を選ぶのは誤りです。
選択肢の確認
1.「初語が遅れる」は表出言語発達の遅れとしてよくみられます。
2.「中耳炎を繰り返しやすい」は耳管・頭蓋顔面形態等から起こりやすく正しいです。
3.「話し言葉が不明瞭」は筋緊張、構音、聴覚等の影響でみられます。
4.「アイコンタクトが不良」は対人的視線が比較的強みという典型像と合わず、誤りで正答です。
5.「ジェスチャーに関心を示す」は非言語コミュニケーションの相対的強みとして正しいです。
覚えるポイント
ダウン症では表出言語・明瞭度と反復性中耳炎に注意し、視線・身振り・社会的関心という強みを言語支援へ生かします。