25AM093|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
難聴幼児のコミュニケーションパートナーの役割として適切でないのはどれか
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
コミュニケーションパートナーは遊びと生活の共有場面で意味のある表現を育てます。文脈のない単音を反復模倣させることは相互伝達を支える役割として適切ではありません。
解説
難聴幼児のパートナーは、子どもが見ている物や行動へ視線を合わせ、「車が走ったね」のように行動と経験を言語化します。遊びの材料・順序・役割を分かりやすく構造化すると、予測可能なやり取りが生まれ、ことばを使う機会が増えます。子どもの視線、指さし、身振り、発声を伝達意図として受け止めて応答し、表現したい気持ちを促します。子どもの水準より少し高い語・文を自然なモデルとして示し、補聴機器、口形、身振り、視覚情報を統合します。単音だけを何度も模倣させる反復訓練は、意味や話者交替を欠き、コミュニケーションパートナーの主要な役割ではありません。音の訓練が必要でも、語や遊びの意味ある文脈へ組み込むことが重要です。
選択肢の確認
1.「行動の言語化」は共同経験と語を結び付け、理解・表出を促すため適切です。
2.「遊びの構造化」は見通しと会話機会を作るため適切です。
3.「表現意欲の促進」は非言語表現も受け止め、伝わる経験を増やすため適切です。
4.「単音の繰り返し模倣」は意味ある相互作用を欠くため、パートナー役割として不適切で正答です。
5.「言語表現のモデル提示」は発達水準に合う語・文の学習機会となるため適切です。
覚えるポイント
良いパートナーは子どもの注意と意図へ応答し、行動をことばにし、少し先のモデルを示します。音だけでなく意味とやり取りを中心にします。