25AM092|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
難聴時の構文獲得でSTC(新版構文検査・小児版)における到達が遅いのはどれか a.可逆文の語順 b.非可逆短文の理解 c.可逆文の助詞による理解 d.可逆文の関係節文の理解 e.可逆文の構文を含む動詞による理解
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正解: 4 または 5
正答
(4)または(5)
この問題のポイント
公式正答は選択肢4または5です。両方に含まれるdの関係節文が最も遅い項目で、cの助詞利用またはeの動詞が要求する構文枠の利用も高い統語処理を要するため許容されています。
解説
難聴児の構文理解は、意味的に非可逆で語の意味から役割を推測できる短文から、語順、格助詞、動詞の項構造を手掛かりに可逆文を理解する段階へ進みます。aの語順利用は典型語順なら比較的早く使えます。bの非可逆短文は「子どもがりんごを食べる」のように役割を入れ替えると不自然で、語彙意味から推測しやすいです。cでは「が・を・に」など聞き取りにくい短い助詞から行為者・対象を決める必要があります。eでは動詞が要求する参加者と構文枠を利用します。dの関係節文は埋め込み構造を保持し、修飾される名詞との関係を解析するため最も複雑です。正答集合が二通りなのは、到達が遅い組合せとしてc・dまたはd・eを認めるためです。
選択肢の確認
1.「a,b」は典型語順と非可逆短文で、比較的早期の手掛かりなので誤りです。
2.「a,e」はeは高度ですが、語順aを含み、最も遅い関係節dを欠くため誤りです。
3.「b,c」は助詞cは難しくても、非可逆短文bが容易で関係節dを欠くため誤りです。
4.「c,d」は助詞による可逆文理解と関係節理解がともに遅く、公式に正答として認められます。
5.「d,e」も関係節と動詞の構文情報利用が高度で、公式に正答として認められます。
覚えるポイント
非可逆意味→典型語順→格助詞・動詞構文→埋め込み関係節の順に負荷が高まります。本問は(4)と(5)のどちらも許容正答です。