25PM020第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

耳鼻咽喉科学

両耳聴について誤っているのはどれか

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

同じ音を両耳で聞くと両耳加算により検出閾値は片耳より低下し、聞こえやすくなる。「閾値が上昇する」は誤りである。

解説

左右蝸牛からの情報は脳幹の上オリーブ核群などで初めて本格的に比較・統合される。低周波音では周期位相を利用した両耳間時間差、高周波音では頭部陰影による両耳間レベル差が音源定位の主要手掛かりとなる。雑音と音声が異なる方向にあると、頭部陰影と中枢の両耳比較により信号対雑音比が改善し、音声を聞き分けやすくなる両耳スケルチ等の効果がある。両耳へ同相音を提示すると神経情報が加算され、閾値は片耳条件より数dB低くなる。閾値上昇は聞こえが悪くなる方向なので逆である。

選択肢の確認

1.「上オリーブ核で入力合流」:正しい。両耳差処理の重要な脳幹中継部である。
2.「時間差・音圧差が定位手掛かり」:正しい。方向に応じた到達差を利用する。
3.「低周波は時間差検出に適する」:正しい。位相同期により時間差を符号化しやすい。
4.「混合音から雑音を除く効果」:正しい。両耳比較で雑音下音声聴取が改善する。
5.「片耳より閾値上昇」:誤りで正答。両耳加算により閾値は低下する。

覚えるポイント

低音=時間差、高音=レベル差。両耳聴は定位・雑音下聴取・閾値を改善し、閾値は上がるのでなく下がる。

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