25PM026第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

認知心理学

ジェームズーランゲ説が主張するのはどれか

解答・解説を見る

正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

ジェームズ=ランゲ説は、刺激に対してまず生理的・身体的反応が生じ、その身体変化を知覚することが主観的情動体験になると考える。選択肢4がこの順序に一致する。

解説

この説では、危険な対象を見ると心拍増加、発汗、筋緊張、逃走などの末梢反応が起こり、それらを感じ取ることで恐怖を経験すると説明する。「怖いから震える」のではなく、「身体が震えていることを感じるから怖い」という方向である。情動経験と身体反応が同時に生じるとするキャノン=バード説や、覚醒に状況の認知的解釈を加える二要因説・認知的評価理論とは区別する。他の肢は表情の普遍性、認知的評価、単純接触効果、認知的不協和という別概念である。

選択肢の確認

1.「基本的情動の表情は文化を超えて普遍的」:誤り。表情研究・基本感情説に関する主張で、身体反応を情動の起源とする説ではない。
2.「情動の質と強さに状況の認知的評価が影響」:誤り。認知的評価理論に対応し、末梢反応を先行させるジェームズ=ランゲ説とは異なる。
3.「高頻度接触で好意が増す」:誤り。これは単純接触効果であり、情動成立の身体説ではない。
4.「情動体験の起源は身体的反応」:正しい。環境刺激に対する末梢身体反応の知覚から情動が生じるという中核命題である。
5.「知識間の不協和を低減」:誤り。フェスティンガーの認知的不協和理論の説明である。

覚えるポイント

ジェームズ=ランゲ説は「刺激→身体反応→身体反応の知覚→情動」。認知評価を先に置く理論や、身体反応と情動の同時発生説と順序で見分ける。

関連問題

25PM02525PM027
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)