26AM063|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
家を家として認知でき、家の形態も識別できるのに、熟知した家や風景を同定できなくなるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
家という物体カテゴリーと形態は認識できるのに、見慣れた建物・風景の個別同定ができないのは街並失認である。ランドマークの視覚的同定障害として地誌的失見当の一型をなす。
解説
街並失認では、建物が家であることや二つの家の形が違うことは分かるため、一般物体失認や形態知覚の障害ではない。しかし自宅、よく知る駅、特徴的な街角を見ても「どこか」が分からない。道順障害では個々の建物・ランドマークは同定できるが、それらの位置関係や経路表象を利用して目的地へ向かえない。相貌失認は熟知顔の同定、視覚性注意障害は視野内対象への注意配分、Anton症候群は皮質盲を否認する病態である。
選択肢の確認
1.相貌失認:誤り。人の顔を見て個人同定できない障害である。
2.街並失認:正しい。熟知した建物・景観というランドマークを同定できない。
3.視覚性注意障害:誤り。注意の向け方の問題で、熟知性だけの選択的障害ではない。
4.道順障害:誤り。ランドマーク認知は保たれるが場所関係・経路利用が障害される。
5.Anton症候群:誤り。皮質盲があるのに見えていると主張する病態である。
覚えるポイント
街並失認=「この場所がどこか分からない」、道順障害=「場所は分かるが道をたどれない」。