27AM062|第27回 言語聴覚士国家試験 過去問
海馬傍回の損傷で生じるのはどれか
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
海馬傍回周辺には場所・情景の視覚認知に関わる領域があり、損傷で見慣れた街並みや建物を同定できない街並失認を来す。人物・色・道順・身体図式の障害と病巣を分ける。
解説
海馬傍回場所領域は建物、風景、室内配置など場所を特徴付ける視覚情報の認知に関与する。この領域、とくに右側腹側後頭側頭部から海馬傍回の損傷では、個々の物体は見えても風景や建物を見分けられない街並失認が生じる。道順障害は目印を認知できても場所同士の位置関係や移動経路を利用できない障害で、脳梁膨大後部・後部帯状回周辺との関連が強い。
選択肢の確認
1.「相貌失認」:誤り。顔の同定障害で、紡錘状回を含む腹側後頭側頭領域の損傷と関連する。
2.「色彩失認」:誤り。色は見えても色の意味や名称へ結び付かず、左後頭側頭部などが関与する。
3.「街並失認」:正しい。海馬傍回周辺の場所・情景認知障害により建物や景観を識別できない。
4.「道順障害」:誤り。場所間の定位・経路利用の障害で、街並自体の視覚認知障害とは区別される。
5.「着衣障害」:誤り。衣服と身体の空間関係を扱えず、右頭頂葉損傷などでみられる。
覚えるポイント
海馬傍回=場所・景観の同定、脳梁膨大後部=場所の方向・経路、紡錘状回=顔と対比して覚える。