26PM063|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
記憶障害のリハビリテーションについて適切でないのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
記憶障害では、誤反応そのものを覚えて後で修正することが難しいため、試行錯誤より誤りなし学習を用います。選択肢3は不適切です。
解説
誤りなし学習では、最初から正答できる手掛かりを十分に与え、成功反応を反復して手続き・習慣として定着させます。重い前向性健忘がある人に自由な試行錯誤を求めると、どの反応が誤りだったかを顕在記憶で保持できず、誤反応まで反復学習する危険があります。障害認識を促すことは、本人が必要な補助手段を受け入れ安全に行動するため重要ですが、落胆を招かない配慮が要ります。メモ、スマートフォン、壁のスケジュール表は外的記憶補助です。同じ障害をもつ人との交流は対処法の共有、心理的支援、社会参加につながります。本人の生活場面と残存能力に合わせます。
選択肢の確認
1.「障害の認識を促す」は代償手段導入と安全管理の基盤になり○の内容です。
2.「こまめなメモ」は外的補助手段として適切で○の内容です。
3.「試行錯誤しながら覚える」は誤学習を残しやすく不適切なので×で正答です。
4.「壁にスケジュール表」は予定を外在化して参照できるため○の内容です。
5.「同じ障害の人との交流」は心理・社会的支援と方略共有に有用で○の内容です。
覚えるポイント
重度記憶障害の技能学習は、誤りなし学習、段階的手掛かり、反復、環境を一定にすることが基本です。外的補助も併用します。