26PM060第26回 言語聴覚士国家試験 過去問

高次脳機能障害

純粋な健忘症候群の特徴でないのはどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

純粋健忘では新しい長期記憶の形成が障害されますが、数秒間の数字保持などの即時記憶は比較的保たれます。即時記憶障害は特徴ではありません。

解説

純粋な健忘症候群は、注意、知能、知覚、言語などが概ね保たれるのに、出来事を新たに記銘・保持する前向性健忘が持続する状態です。発症以前の記憶が失われる逆行性健忘を伴うこともあり、発症に近い時期ほど失われやすい時間勾配がみられます。手続き学習、プライミングなど意識的想起を必要としない潜在記憶は保たれ得ます。数字を直後に復唱する記憶範囲や短時間の保持、すなわち即時記憶・作業記憶の基本容量は比較的良好です。ただし注意を逸らした後の遅延再生は著しく低下します。せん妄や全般的認知症のような広い知的低下と区別します。

選択肢の確認

1.「逆行性健忘を伴う」は発症前記憶の障害を併発し得るので○の内容です。
2.「潜在記憶が保たれる」は手続き学習などが保たれ得るため○の内容です。
3.「知的機能は保たれる」は純粋健忘を定義する解離として○の内容です。
4.「即時記憶が障害される」は基本的な短期保持が比較的保たれるため×で正答です。
5.「前向性健忘が持続する」は新規長期記憶形成障害の中心なので○の内容です。

覚えるポイント

直後復唱はできても、遅延後に覚えていないのが典型です。顕在的な新規学習は低下し、潜在記憶と一般知能は保たれ得ます。

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