26PM032第26回 言語聴覚士国家試験 過去問

心理測定法

発達研究について正しいのはどれか。 a.縦断的方法の研究対象は、子どもの発達に限定される。 b.縦断的方法は、対象者数が 1 でも成立する。 c.横断的方法は、異なる年齢集団からデータを収集する。 d.横断的方法は、特定の大きな社会的出来事が発達に及ぼす影響を捉えられる。 e.横断的方法は、縦断的方法に比べて発達的変化をより正確に捉えられる。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

bとcが正しいです。縦断研究は同じ対象を時間を追って調べ、事例研究なら1名でも可能です。横断研究は異なる年齢群を同時点で比較します。

解説

縦断研究は同一人物・同一集団を反復測定するため、個人内変化や発達の順序を直接追えます。対象は子どもに限らず、成人や高齢者も含み、単一事例の継続観察も成立します。ただし長期化、脱落、検査への慣れが課題です。横断研究は一時点で複数年齢群を比較するため短期間で年齢差を調べられますが、年齢差に世代・教育・歴史的経験というコホート差が混入します。社会的大事件の影響を発達変化そのものとして分離できず、同一人の変化も示しません。そのため横断法が常に縦断法より正確という関係ではなく、目的に応じて使い分けます。

選択肢の確認

1.(a・b)は、縦断研究の対象を子どもに限定するaが誤り、1名を継続測定する研究も成立するbが正しいため、正しい二命題の組ではありません。
2.(a・e)は、対象を子どもに限定するaも、横断法の方が発達変化を正確に捉えるとするeも誤りです。
3.(b・c)は、縦断法が1名でも成立するbと、横断法が異年齢集団を同時点で比較するcがともに正しく、正答です。
4.(c・d)は、異年齢集団を調べるcは正しい一方、横断法だけでは年齢効果とコホート効果が交絡し、特定の社会的大事件の発達への影響を分離できないためdが誤りです。
5.(d・e)は、社会的大事件の影響を横断法で捉えられるとするdも、横断法の方が発達変化を正確に捉えるとするeも誤りです。

覚えるポイント

縦断=同じ対象を追跡、横断=同時点で異年齢を比較。横断ではコホート効果、縦断では脱落と反復測定の影響に注意します。

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