26PM072|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
PECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)で最も重点が置かれている目標はどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
PECSが最も重視するのは、欲しい物の絵カードを相手へ渡し、子ども側から自発的にコミュニケーションを開始することです。
解説
PECSは、自閉スペクトラム症など自発的要求が乏しい人に、絵カード交換という明確な結果を伴う行動を教えます。初期には欲しい物を見て、その絵カードを取り、コミュニケーション相手のところへ行き、手渡す一連の開始行動を身体的プロンプトと強化で形成します。段階が進むと、距離と持続性、複数カードからの弁別、「ほしい」+品物の文ストリップ、質問への応答、コメントへ広げます。しかしカードの正しい選択や構文は手段・発展段階であり、最初から相手の質問を待たず自ら働きかける機能的コミュニケーションが中心です。音声表出の促進が起こることはあっても必須目標ではありません。
選択肢の確認
1.「構文の形成」は後期に文ストリップで扱うが最優先目標ではなく×です。
2.「絵カードの選択」は必要技能ですが、交換して相手へ開始する目的の一部なので×です。
3.「音声言語の表出」は併発的改善はあり得てもPECSの必須目標ではなく×です。
4.「質問―応答関係の成立」は相手からの質問を待つ反応で、初発の重点ではなく×です。
5.「自発的なコミュニケーションの開始」はPECSの中核なので○です。
覚えるポイント
PECSのPは単なる絵の指差しでなくExchangeです。カードを持って相手へ渡す自発的開始と、欲求充足という自然な強化を重視します。