26PM081|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
舌亜全摘術後の成人男性。 術後構音の改善を目的に作成する補綴装置はどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
舌接触補助床PAPは口蓋側を厚く低く形成し、切除後に動きが限られた残存舌が口蓋へ接触しやすくなるよう補助します。
解説
舌亜全摘後は、舌の挙上・前後運動が不足し、歯茎音・軟口蓋音などの調音点形成と、食塊を口蓋へ押し付ける送り込みが難しくなります。PAPは上顎義歯・床の口蓋面を残存舌の可動範囲に合わせて下げ、舌―口蓋接触を再獲得させます。作製時は実際の構音・嚥下を観察しながら形態を調整します。口蓋閉鎖床は口蓋欠損を閉じる栓塞装置、Hotz床は口唇口蓋裂乳児の顎発育・哺乳を支える床です。PLPは軟口蓋麻痺などで軟口蓋を挙上し、バルブ型スピーチエイドは鼻咽腔間隙を補って閉鎖を助けます。
選択肢の確認
1.「口蓋閉鎖床」は上顎・口蓋欠損を閉鎖する装置で、舌接触改善の第一選択ではなく×です。
2.「Hotz床」は口蓋裂乳児の哺乳・顎発育支援用なので×です。
3.「舌接触補助床PAP」は残存舌と口蓋の接触を補い、術後構音を改善するため○です。
4.「軟口蓋挙上装置PLP」は軟口蓋運動不全への装置で×です。
5.「バルブ型スピーチエイド」は鼻咽腔閉鎖不全を補う装置で×です。
覚えるポイント
舌切除後=PAP、軟口蓋運動不全=PLP、鼻咽腔間隙=スピーチバルブ、口蓋欠損=閉鎖床と対象部位で選びます。