27AM019|第27回 言語聴覚士国家試験 過去問
無喉頭音声の中で食道発声の特徴はどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
喉頭全摘後の代用音声である食道発声、電気式人工喉頭、気管食道シャント発声の音源と操作性を比較する。食道発声は咽頭食道移行部の振動を利用する。
解説
食道発声では口腔・咽頭から食道内へ取り込んだ少量の空気を逆流させ、咽頭食道移行部の粘膜を新声門として振動させる。空気量が少ないため発声持続は短く、低く粗造で雑音成分の多い声になりやすく、習得には練習を要する。一方、外部装置やシャント弁を指で押さえる必要はない。用いるのは胃内の空気ではなく、主として食道に取り込んだ空気である。
選択肢の確認
1.「雑音が大きい」:正しい。新声門の不規則な粘膜振動により粗造性・雑音性の強い音声になりやすい。
2.「発声持続が長い」:誤り。1回に利用できる食道内空気が少なく、一般に発声持続は短い。
3.「習得は容易である」:誤り。空気摂取と逆流、振動獲得に系統的訓練が必要で習得率にも個人差がある。
4.「手で押さえる必要がある」:誤り。永久気管孔やシャントを閉鎖する操作は食道発声自体には不要である。
5.「胃内に摂取した空気を用いる」:誤り。胃ではなく食道内へ注入・吸引した空気を音源駆動に用いる。
覚えるポイント
食道発声は器具不要だが、空気量が少なく短い・低い・粗造な声となり、習得に訓練を要する。