27PM015第27回 言語聴覚士国家試験 過去問

形成外科学

瘢痕とケロイドについて誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

肥厚性瘢痕は元の創傷範囲内にとどまり、正常組織へ境界を越えて増殖するのはケロイドです。選択肢3は両者を取り違えています。

解説

創傷治癒後に膠原線維産生が過剰になると、赤く隆起した肥厚性瘢痕やケロイドが生じます。肥厚性瘢痕は創縁の内側に限局し、時間とともに退縮することがあります。ケロイドは元の創範囲を越えて周囲正常皮膚へ蟹足状に拡大し、自然退縮しにくく再発もしやすい病態です。耳介・耳垂、前胸部、肩などが好発部位で、皮膚色・遺伝的背景により発症頻度に人種差があります。関節周囲や頸部の瘢痕が短縮すれば瘢痕拘縮となり、運動・開口などを制限します。治療には保存療法のほか、拘縮解除、局所皮弁、植皮等を病態に応じて用います。

選択肢の確認

1.「耳介はケロイドの好発部位」はピアス孔後などに多く正しいため×の内容です。
2.「ケロイド発症頻度に人種差」は遺伝的素因が関与し正しいため×の内容です。
3.「肥厚性瘢痕は正常組織内に広がる」はケロイドの特徴なので誤りで○です。
4.「瘢痕のひきつれが運動制限を起こす」は瘢痕拘縮として正しく×の内容です。
5.「瘢痕拘縮を局所皮弁・植皮で治療」は解除後被覆法として正しく×の内容です。

覚えるポイント

創の中にとどまる=肥厚性瘢痕、創を越える=ケロイド。運動制限を生む短縮は瘢痕拘縮です。

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