27PM067|第27回 言語聴覚士国家試験 過去問
8歳の男児。表出は単語レベル。発達に関する情報が保護者と担任教諭とで異なっている。適切な検査はどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
8歳で表出が単語段階、情報提供者間に差があるため、本人へ直接実施し、言語に依存せず複数領域を発達年齢に沿って評価できる新版K式発達検査2020が適します。
解説
新版K式は姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の領域を、実物操作や課題への反応から直接評価します。生活年齢が高くても発達水準に合わせて開始項目を選べるため、8歳で言語表出が著しく低い本児の全体像を把握できます。保護者と担任の情報が異なる場合、質問紙だけに依存せず、標準化された直接観察を加えることが重要です。PVT-Rは語彙理解に限定されます。WPPSI-IIIは主に就学前〜低年齢児が標準対象で、8歳はWISC年齢帯です。KIDSと津守・稲毛式は養育者等の報告に基づく発達評価で、情報提供者間の差を解決する直接検査としては弱くなります。
選択肢の確認
1.「PVT-R」は語彙理解だけをみるため全般発達の把握には不十分で×です。
2.「WPPSI-III」は8歳が標準対象年齢を越えるため×です。
3.「新版K式発達検査2020」は本人へ直接、複数領域を発達水準に合わせ評価でき○です。
4.「KIDS乳幼児発達スケール」は質問紙による情報提供者評価が中心で×です。
5.「津守・稲毛式」は養育者聴取を用いるため、情報不一致時の直接確認として×です。
覚えるポイント
情報源が食い違うときは、面接を重ねるだけでなく本人への直接検査・行動観察を組み合わせます。年齢範囲も必ず確認します。