第62回作業療法士国家試験 出題予想【2027年】過去600問のデータで選ぶ頻出テーマと予想問題
出題予想|公開: 2026年8月24日|コクシメイク編集部
作業療法士国家試験は毎回200問、第61回は合格率91.2%と直近10年で最高でした。収録3回・600問を照合すると27%が過去問と重なるテーマの再出題。頻出の反復が得点の土台になる試験です。回をまたいで出続けている問題から次回を予想します。
この記事では第62回に向けて、数字が「出る」と示すテーマと問題を提示します。予想問題はこのページを離れずにそのまま解けます(無料・解説付き)。
予想の根拠と方法
この予想は、勘や経験則ではありません。コクシメイクが収録する作業療法士国家試験の過去問600問(3回分)を対象に、次の2つを機械的に洗い出した結果です。
- 出題が途切れていないテーマ — 収録している全ての回で出題され続けている分野。出題基準が大きく変わらない限り、次回も出る蓋然性が最も高いグループです
- 再出題の実績がある問題 — 問題文の語彙一致(Jaccard係数0.42以上)で、異なる回に類似問題が実在するペア。一度「焼き直された」問題は、また焼き直される——その観測事例そのものです
もちろん的中の保証はありません。ただ、収録25,161問の再出題率の実測が示すとおり、国家試験の出題は思われているよりずっと反復的です。「次に出るもの」を当てる最も堅実な方法は、「出続けているもの」を数えることだと考えています。
最新の第61回では、200問中54問(27.0%)が収録過去問と重なっていました。おおよそ3〜4問に1問は過去問の延長線上にある計算です。この層を確実に取ったうえで、残りを頻出テーマの周辺理解で拾いにいくのが、この試験の効率的な戦い方です。
再出題の実績がある予想問題10問──この場で解ける
収録データの中で、実際に回をまたいで「もう一度出た」実績のある問題です。 3回目の登場は十分ありえます。そのままここで解答・答え合わせができます(解説付き・登録不要)。
出題実績: 第60回 60PM077 → 第61回 61PM033 で再出題
リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2.重い物を持つ動作を制限する。
この問題のポイント
リンパ浮腫の管理において、生活習慣の調整が根本的である。患肢への過負荷はリンパ流動を阻害し、浮腫の悪化を招く。そのため、重い物を持つ動作の制限は、日常生活に即した重要な指導事項である。
解説
リンパ浮腫は、リンパ管の機能低下によりリンパ液の回収が困難になる状態である。この状態では、患肢に過度の負荷(例:重い物を持ち上げる、長時間の立位・座位)をかけると、リンパ液の産生が増加し、浮腫が進行するリスクが高まる。したがって、重い物を持つ動作を制限することは、患肢への負担を軽減し、リンパ回流を促進するための基本的な生活指導である。
運動療法は適切な指導のもとで実施可能で、特に「リンパドレナージと組み合わせた運動」は推奨される。圧迫療法は発症初期から導入され、浮腫の進行を防ぐ上で重要である。また、締め付けの強い下着は皮膚の循環を妨げ、浮腫を悪化させるため避けるべきである。保湿は皮膚の乾燥を防いだり、感染(例:蜂窩織炎)を予防するために重要であり、避けるべきではない。
選択肢の確認
1.運動療法は禁忌である。:適切な運動は推奨される。
2.重い物を持つ動作を制限する。:正しい。患肢への過負荷を防ぐ。
3.圧迫療法は発症初期には行わない。:初期から実施すべき。
4.締め付けの強い下着の着用を勧める。:皮膚の循環を阻害する。
5.保湿は浮腫を悪化させるため避ける。:保湿は感染予防に重要。
覚えるポイント
「重い物を持たない」「患肢を長時間下垂させない」「締め付けの強い服を着ない」を意識し、日常生活の行動に反映することが、リンパ浮腫管理の第一歩となる。
この問題のページ: 第61回 61PM033 / 前回の出題: 第60回 60PM077「リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第60回 60PM055 → 第61回 61PM059 で再出題
平衡聴覚器で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4.半規管は頭部の回転運動を感知する。
この問題のポイント
内耳の機能を正しく区別することが重要です。平衡聴覚器(前庭系)は、頭部の動きを感知するため、半規管が回転運動を、卵形嚢・球形嚢が直線運動を検出します。特に、回転運動を感知する「半規管」の役割は、作業療法士が日常生活におけるバランス維持や転倒予防の理解に直結します。
解説
半規管は、前、後、外側の3つの輪状の管からなり、頭部の回転運動(角加速度)を検出します。各半規管は、内リンパの慣性による流れを感知し、壺腹稜(壺腹の稜)にある有毛細胞がその刺激を受けて信号を生成します。この情報は前庭神経を通じて脳に伝わり、体のバランス調整に使われます。つまり、回転運動(例:回転するとき、ふらつきの原因)を正確に感知できる仕組みです。
一方、蝸牛管は聴覚に関与し、コルチ器が内リンパの振動に反応して音の情報を処理します。耳石(平衡砂)は卵形嚢や球形嚢に存在し、直線加速度や重力の変化を感知します。これらの機能は、半規管とは異なる仕組みであり、混同を避ける必要があります。
選択肢の確認
1.蝸牛管には耳石が存在する。:間違え。耳石は前庭(卵形嚢・球形嚢)に存在。
2.半規管にはコルチ器が存在する。:間違え。コルチ器は蝸牛管に存在。
3.半規管は蝸牛神経の支配を受ける。:間違え。半規管は前庭神経を介して支配される。
4.半規管は頭部の回転運動を感知する。:正しい。回転加速度を検出する。
5.蝸牛管は内リンパの流れが受容器の刺激となる。:間違え。蝸牛管では振動がコルチ器を刺激し、流れは半規管の仕組みに属する。
覚えるポイント
「半規管=回転運動」「卵形嚢=直線運動」「蝸牛=音」の3つを頭にいれて、日常のバランスや転倒リスク評価に応用できるよう意識しましょう。
この問題のページ: 第61回 61PM059 / 前回の出題: 第60回 60PM055「平衡聴覚器で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第59回 59AM035 → 第61回 61AM031 で再出題
MTDLP で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
MTDLP(生活行為向上マネジメント)は、生活における行動の質を高めるためのマネジメント手法で、特に「社会適応プログラム」が環境因子(住環境、社会資源、人的環境、制度・サービスなど)に焦点を当てていることの理解が鍵です。
解説
MTDLPは日本作業療法士協会が開発した、生活行為の向上を目指す総合的マネジメントツールです。その3つのプログラムのうち、「社会適応プログラム」は、患者が日常生活でより適切に社会に参加できるようにするため、環境因子(例:住環境、地域資源、介護者、制度の有無など)を改善・活用するアプローチをとります。このプログラムは、ICF(国際生活機能分類)の「環境要因」に直接対応しており、患者の生活環境を整えることで社会的参加を支援します。
一方、他の選択肢は誤りです。
1は「機能訓練の目的」という誤解で、MTDLPの目的は「生活行為の向上」であり、機能訓練そのものではなく、生活全体の質を高める点にあります。
2は「活動性が低い人は対象外」という認識は誤りで、むしろ活動意欲が低い人にも適用可能です。
3は「必ず認知機能検査を行う」という要件は存在せず、導入には認知評価が必須とは限りません。
4は「訪問リハビリテーションでは活用できない」というのは誤りで、訪問・通所・入院など、どんな場でも適用可能です。
選択肢の確認
1.機能訓練の実施を目的とする。:誤り。目的は生活行為の向上。
2.活動性が低い人は対象外である。:誤り。意欲が低い人にも対応可能。
3.導入前には必ず認知機能検査を行う。:誤り。検査は必須ではない。
4.訪問リハビリテーションでは活用できない。:誤り。場所に制限はない。
5.社会適応プログラムは環境因子に関するアプローチで構成する。:正しい。環境要因に焦点を当てたプログラム。
覚えるポイント
「社会適応プログラム=環境因子へのアプローチ」という対応を、**「環境を整えることで生活が良くなる」**というシンプルなイメージで覚えてください。MTDLPは、患者の生活を支える「周囲の環境」を見直す力を持っています。
この問題のページ: 第61回 61AM031 / 前回の出題: 第59回 59AM035「MTDLP で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第60回 60PM086 → 第61回 61AM037 で再出題
多発性硬化症で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1.女性に多い。
この問題のポイント
多発性硬化症(MS)の性別分布を理解することは、臨床診断の最初のステップです。特に、作業療法士が患者の生活支援や環境調整を行う際、疾患の性別特異性を把握することで、早期に適切な介入を設計できます。
解説
多発性硬化症は自己免疫性脱髄疾患で、女性に約2〜3倍多く発症します。これは、性ホルモンや免疫系の性別差が関与している可能性があるため、性別を考慮した評価が重要です。例えば、女性患者では生活習慣や社会的要因(職業、家庭環境)がADL(日常生活能力)に与える影響も大きいため、作業療法の介入設計において性別特異性を意識することが求められます。
一方、高体温は「Uhthoff現象」と呼ばれる現象で、体温上昇により神経伝導が低下し、症状が悪化します。したがって「高体温で症状が改善する」というのは誤りです。また、有病率は北半球の高緯度地域(日照時間が短くビタミンDが不足する地域)で高く、低緯度地域では低いです。Phalenテストは手根管症候群の診断に用いられるため、MSとは関係ありません。免疫不全状態では発症しにくいことから、免疫不全とMSの関連は誤りです。
選択肢の確認
1.女性に多い。:2〜3で、女性に多く発症。
2.高体温で症状が改善する。
3.低緯度地域で有病率が高い。
4.Phalen テストが陽性となる。
5.免疫不全状態で発症しやすい。
覚えるポイント
「女性に多い」「高緯度地域」「再発性」「若年発症」の4つの特徴を記憶することで、MSの基本的な臨床像を把握できます。作業療法士が患者の生活環境や活動パターンを評価する際、これらの特徴をもとに適切な支援計画を立てることが可能です。
この問題のページ: 第61回 61AM037 / 前回の出題: 第60回 60PM086「多発性硬化症で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第59回 59AM058 → 第61回 61AM056 で再出題
呼吸器で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
呼吸器の解剖学的構造を理解し、上気道と下気道の境界、特に咽頭と中耳の関係を正確に把握することが鍵です。試験では「解剖学的交通」という概念が問われることが多く、耳管(咽頭鼓室管)の存在が正解につながります。
解説
呼吸器の構造において、咽頭(特に鼻咽頭)は耳管(Eustachian tube)を通じて中耳の鼓室腔と解剖学的に交通しています。この管は、気圧のバランス維持(気圧調節)に重要な役割を果たし、特に小児では耳管が水平で短いため、中耳炎の発生リスクが高まります。この関係は臨床的にも重要で、耳管の解剖的特徴は中耳炎の理解に寄与します。
上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)と下気道(気管、気管支、肺胞)の分類を意識すると、選択肢の誤りも明確になります。例えば、鼻前庭は皮膚で覆われ、粘膜は固有鼻腔から始まるため、選択肢1は誤りです。喉頭は上気道に属し、下気道には含まれません。気管は第6頸椎の高さから始まり、分岐部は第4〜5胸椎で、食道の狭窄部とは関係ありません。
選択肢の確認
1.鼻前庭は粘膜で覆われる。:錯誤。鼻前庭は皮膚で覆われ、粘膜は固有鼻腔より後方。
2.咽頭は中耳と交通する。:正しい。耳管により鼻咽頭と中耳が交通。
3.喉頭は下気道に含まれる。:錯誤。喉頭は上気道に属する。
4.気管は第4 頸椎の高さから始まる。:錯誤。第6頸椎の高さから始まる。
5.気管分岐部は食道の第1 狭窄部にある。:錯誤。食道の第1狭窄部は咽頭部、第2狭窄部が気管分岐部に相当。
覚えるポイント
「咽頭 ↔ 中耳」が耳管でつながっていること、そして「上気道」は鼻から喉頭まで、その中で「咽頭」が中耳とつながっていること。この1つが試験で頻出のポイントです。
この問題のページ: 第61回 61AM056 / 前回の出題: 第59回 59AM058「呼吸器で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第60回 60PM070 → 第61回 61AM074 で再出題
膝関節で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
膝関節の解剖学的関係性を理解し、特に半月板と側副靱帯の結合についての知識が問われます。臨床的に重要なのは、内側半月板の損傷頻度が高いことと、その理由として内側側副靱帯との結合が関係している点です。
解説
膝関節では、内側半月板は内側側副靱帯(MCL)と線維的に結合しており、この結合により可動性が低くなり、外力に対して移動が制限されます。そのため、外力(例:膝の内側への圧迫)が加わると、内側半月板が損傷しやすくなります。この構造的特徴は「不幸の三徴(O'Donoghue三徴)」と呼ばれる、前十字靱帯・内側側副靱帯・内側半月板の同時損傷を説明する解剖的根拠です。他の選択肢は運動学的・解剖学的誤解を含んでいます。
選択肢の確認
1.内側半月板は内側側副靱帯と結合している。
→ 正しい。内側半月板はMCLと線維的に結合しており、これが損傷のリスクを高めます。
2.屈曲角度が増すと徐々に転がり運動が増える。
→ 誤り。屈曲初期は転がり運動が優位で、その後滑り運動が増加します。
3.大腿筋膜張筋は膝屈曲位で膝伸展に作用する。
→ 誤り。30°以下では膝伸展補助として作用しますが、30°以上では膝屈曲筋として機能します。
4.内側側副靱帯の幅は外側側副靱帯に比べ細い。
→ 誤り。内側側副靱帯は広く平たい帯状で、外側側副靱帯は細い索状です。
5.膝関節内旋に作用する筋は大腿二頭筋である。
→ 誤り。大腿二頭筋は外旋筋です。内旋には半腱様筋、半膜様筋、薄筋、縫工筋などが関与します。
覚えるポイント
「内側半月板=MCLと結合 → 損傷しやすい」を記憶すると、この問題の正答にたどり着きます。また、膝の運動において「屈曲初期は転がり運動が優位」という点も重要です。
この問題のページ: 第61回 61AM074 / 前回の出題: 第60回 60PM070「膝関節で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第60回 60AM091 → 第61回 61AM084 で再出題
Parkinson 病の治療薬はどれか。
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正解: 2
正答
2.L-dopa
この問題のポイント
パーキンソン病は、黒質線条体路のドパミン神経が変性・脱落することで生じる疾患で、ドパミンの欠乏が主な病態です。このため、ドパミンを補う治療が核心となります。治療薬として最も効果的で標準的なのはL-dopaです。
解説
パーキンソン病では、ドパミンが不足することでアセチルコリンの作用が相対的に強まり、振戦、筋緊張、無動、姿勢障害などの4大症状が現れます。これらの症状を改善するため、脳内にドパミンを補給する治療が行われます。L-dopa(レボドパ)は、血液脳関門を通過して脳内でドパミンに変換され、ドパミンの欠乏を補うため、現在の治療の「ゴールドスタンダード」とされています。特に、早期から使用することで運動機能の改善が見込まれます。
選択肢の確認
1.NSAIDs:抗炎症薬であり、パーキンソン病の治療薬ではありません。痛みや炎症に対して使用されるが、病態に直接関与しない。
2.L-dopa:正解。ドパミン前駆物として脳内に効果的に変換され、症状の改善に最も効果的。
3.コリン作動薬:アセチルコリンを増強するため、ドパミン欠乏の状態では症状を悪化させるため、禁忌。
4.カルシウム拮抗薬:高血圧や心疾患の治療に用いられるが、パーキンソン病の治療とは無関係。
5.セフェム系抗菌薬:細菌感染症の治療薬であり、神経疾患の治療とは関係ない。
覚えるポイント
「ドパミンが足りない → ドパミンを補う → L-dopa」がキーワード。コリン作動薬は誤解を招くが、症状を悪化させるため、絶対に使用しない。治療の第一選択はL-dopaです。
この問題のページ: 第61回 61AM084 / 前回の出題: 第60回 60AM091「Parkinson 病の治療薬はどれか。…」
出題実績: 第59回 59AM089 → 第61回 61AM090 で再出題
外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3.高齢者が増加している。
この問題のポイント
外傷性脊髄損傷の発生傾向を理解するためには、年齢層の変化と主な原因の関係を把握することが重要です。特に、高齢化社会の進行とともに転倒・転落が主な原因となること、およびそのリスクが高齢者に集中していることから、発生の傾向として「高齢者の増加」が近年の重要な特徴です。
解説
外傷性脊髄損傷は、交通事故、スポーツ外傷、労働災害などによる外傷によって発生します。近年、特に65歳以上の高齢者において、軽微な転倒や転落が脊髄損傷を引き起こすリスクが増加しています。これは、高齢者に多く見られる頸椎変性疾患(例:頸椎症、後縦靱帯骨化症)が、外力に対してより敏感な状態をもたらすためです。
このように、高齢者の割合が増加していることは、医療現場での早期発見・適切な介入の必要性を強調しています。また、作業療法においては、高齢者に特有のADL(日常生活活動)の維持や環境調整の支援が重要になります。
選択肢の確認
1.女性に多い。:間違え。男性に多い(男女比約4:1)。
2.腰髄損傷が最も多い。:間違え。頸髄損傷が最も多く(約60%)。
3.高齢者が増加している。:正しい。特に65歳以上での転倒による損傷が増加。
4.労働災害の受傷は増加している。:間違え。労働災害による発生は減少傾向。
5.発生頻度は人口100 万人当たり約100 人/年である。:間違え。日本の発生頻度は約40〜50人/年とされている。
覚えるポイント
「高齢者=転倒リスク増加」という関係を、臨床現場で意識することが大切です。作業療法士が関わるADL支援や環境調整において、高齢者に特化した介入設計が求められます。
この問題のページ: 第61回 61AM090 / 前回の出題: 第59回 59AM089「外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第59回 59PM001 → 第61回 61AM028 で再出題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準1995 年)で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4.足関節は膝関節を屈曲位で行う。
この問題のポイント
関節可動域測定において、正確な評価を得るための「測定ポジション」の重要性を問う問題。特に足関節の測定では、周辺筋の影響を排除することが基準に求められている。
解説
日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会(1995年)の基準では、足関節の可動域(背屈・底屈)を測定する際、膝関節を屈曲位に保つことが定められています。この理由は、下腿三頭筋(特に腓腹筋)が二関節筋であり、膝を伸展した状態ではその筋肉が足関節の動きに干渉してしまうためです。膝を屈曲することで、腓腹筋の影響を排除し、足関節の本来の可動域を正確に評価できるのです。
一方、他の選択肢については誤りです。
角度は5度刻みで記載する(1)→1度単位は標準外。
股関節伸展は仰臥位で行う(2)→正確には腹臥位が適切。
自動運動による測定(3)→基本は他動運動(passive ROM)が用いられる。
手指PIP関節の基本軸が中節骨(5)→基本軸は近位の基節骨(近位節骨)であり、中節骨は移動軸となる。
選択肢の確認
1.角度は1 度刻みで記載する。:誤り。5度刻みが基準。
2.股関節伸展は仰臥位で行う。:誤り。腹臥位が適切。
3.自動運動による測定を行う。:誤り。基本は他動運動。
4.足関節は膝関節を屈曲位で行う。:正しい。腓腹筋の影響を排除するため。
5.手指PIP 関節の基本軸は中節骨である。:誤り。基本軸は基節骨。
覚えるポイント
足関節測定で「膝を屈曲」、股関節では「腹臥位」、記録は「5度刻み」、基本軸は「近位骨」。筋の影響を排除する姿勢の重要性を頭に入れておこう。
この問題のページ: 第61回 61AM028 / 前回の出題: 第59回 59PM001「関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医…」
出題実績: 第60回 60AM048 → 第61回 61AM043 で再出題
BPSD〈Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia〉はどれか。
解説と出題履歴を見る
正解: 3
正答
3.抑うつ
この問題のポイント
BPSD(認知症の行動・心理症状)は、認知症の「中核症状」とは異なる「行動・心理的な変化」を指す。記憶や認知機能の低下とは別に、患者が示す情緒的・行動的な反応を理解することが、作業療法の介入に不可欠である。
解説
BPSDとは、認知症の進行とともに現れる行動や心理的な症状の総称である。典型的な症状には、抑うつ、不安、幻覚、妄想、徘徊、易怒、睡眠障害、無気力などが含まれる。これらの症状は、認知機能の低下(中核症状)とは別に、患者の生活環境や社会的関係、ケアの質に強く影響される。作業療法では、環境調整や日常活動の支援を通じて、これらの症状を非薬物療法で改善することが期待される。特に、抑うつは早期発見・介入により生活の質を高められる重要な対象となる。
選択肢の確認
1.失 行:認知症の「中核症状」に分類される高次脳機能の障害で、BPSDに該当しない。
2.失 認:物体や空間の認識障害で、中核症状に属し、BPSDとは異なる。
3.抑うつ:BPSDの代表的な心理症状で、環境調整や活動支援により改善が期待される。
4.記憶障害:認知症の最も一般的な中核症状で、BPSDとは異なる。
5.見当識障害:時・場所・人の認識低下で、中核症状に分類される。
覚えるポイント
「中核症状」は認知機能そのもの(記憶・見当識・失行・失認など)。「BPSD」はその上に現れる行動・心理の変化。抑うつはその中で最も頻出・治療的意義が高い症状であり、作業療法の介入で改善できる点が試験で問われるポイント。
この問題のページ: 第61回 61AM043 / 前回の出題: 第60回 60AM048「BPSD〈Behavioral and Psychologi…」
このリストの使い方
予想リストの正しい使い方は「この10個だけやる」ではなく、学習の優先順位付けです。
- まず上の予想問題をこのページで解く。正解しても、誤りの選択肢がなぜ誤りかまで言えるか確認する — 再出題は問い方を反転してくることが多いため、正解の暗記だけでは半分しか守れません
- 頻出テーマは作業療法士国家試験の分野別演習で周辺問題までまとめて解き、テーマごと固める
- 学習アプリで解けば正誤記録が残り、間違えた問題だけの解き直しがワンタップでできます(登録不要・無料)
時間が限られているほど、確実に出るところから固める価値は上がります。全体の学習設計は出題傾向分析も参考にしてください。
注意事項
本記事は収録データの統計的な傾向に基づく学習用の参考情報であり、実際の出題を保証するものではありません。出題基準の改定や制度改正があった場合、過去の傾向どおりにならない可能性があります。試験の日程・出願・実施要項は必ず公式発表を確認してください。収録データが更新され次第、本記事の予想も再計算して更新します。
よくある質問
第62回作業療法士国家試験の出題予想は当たりますか?
ピンポイントの的中を保証するものではありません。ただし実測では、作業療法士国家試験の最新収録回(第61回)の問題の27.0%が収録過去問と重なる再出題でした。この記事は「全回で出題が続くテーマ」と「再出題の実績がある問題」という、確率の高い側から並べた優先順位リストとして使ってください。
予想問題だけ勉強すれば受かりますか?
いいえ。このリストは学習の優先順位付けのためのもので、出題範囲の代わりにはなりません。予想問題と頻出テーマを最初の足場にして、分野別演習で周辺に広げていく使い方を推奨します。
この予想はいつ更新されますか?
収録データに新しい回が追加され次第、同じ照合方法で再計算して更新します。更新日は記事冒頭に表示しています。