35PM77|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問
透析量を表す尿素の治療指標はどれか。
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正解: 2
正答
2
公式正答は 2 です。正答内容は Kt/V です。
この問題のポイント
Kt/V は尿素クリアランス K、透析時間 t、尿素分布容積 V を組み合わせた無次元の透析量指標です。除去率、平均濃度、蛋白異化率、除去質量とは定義が異なります。
解説
K を尿素クリアランス[mL/min]、t を透析時間[min]、V を患者の尿素分布容積[mL]とすると、Kt は透析で浄化された仮想的血漿容積、Kt/V はそれを体内分布容積で規格化した無次元量です。透析セッションの量を表す代表指標として用います。
尿素除去率(URR)は通常 (透析前BUN−透析後BUN) / 透析前BUN で表す割合であり、単位時間当たりの除去速度ではありません。週平均濃度(TAC)は透析間を含む時間平均の尿素濃度、蛋白異化率(PCR、nPCR)は尿素産生から蛋白異化・摂取状態を推定する指標で、通常g/dayまたはg/kg/dayなど時間を含む単位を持ちます。除去量は実際に除かれた尿素等の質量です。
選択肢の確認
選択肢1:除去率
正答ではありません。 尿素除去率URRは透析前後BUNの相対低下を示す割合です。透析評価に有用ですが、設問が問う代表的な「透析量」指標はKt/Vです。
選択肢2:Kt/V
正答です。 K[mL/min]×t[min]/V[mL]で単位が相殺される無次元量です。尿素動態に基づく透析量の代表指標です。
選択肢3:週平均濃度(TAC)
正答ではありません。 TACは透析前後と透析間の変動を時間平均した尿素濃度です。濃度負荷の指標であり、クリアランスと時間を分布容積で規格化した透析量ではありません。
選択肢4:タンパク異化率(PCR)
正答ではありません。 PCR/nPCRは尿素産生から蛋白異化・蛋白摂取状態を推定する栄養関連指標です。透析量そのものを表しません。
選択肢5:除去量
正答ではありません。 除去量は透析で取り除いた物質の質量です。患者の分布容積で規格化した無次元の透析量指標ではなく、体格や初期濃度の影響を受けます。
覚えるポイント
- Kt/V=(クリアランス×透析時間)/尿素分布容積で、無次元の透析量指標。
- URRは透析前後BUNの低下割合であり、単位時間当たりの除去速度ではない。
- TACは平均濃度、PCRは蛋白異化・摂取、除去量は質量を表す。
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