68PM045|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

マイヤー〈Mayer〉とカラッチ〈Carazzi〉のヘマトキシリン液のどちらにも用いられるのはどれか。

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正解: 5

正答

5.カリウムミョウバン

この問題のポイント

MayerとCarazziのヘマトキシリン液に共通する、核染色に不可欠な媒染剤を選ぶ問題です。

解説

ヘマトキシリンはそのままでは十分な核染色色素ではなく、酸化されてヘマテインとなり、さらに金属イオンと結合して色素レーキを形成することで核を染めます。Mayerのヘマトキシリン液とCarazziのヘマトキシリン液はいずれもミョウバンヘマトキシリンに属し、アルミニウム塩であるカリウムミョウバンを媒染剤として含みます。ヘマテイン-アルミニウム複合体が、核酸に富む核成分へ結合して青紫色の核染色を与えます。染色後に弱アルカリ性の水などで色調を青く安定化させる操作を色出しといいます。両液は同じミョウバン系でも、酸化剤、pH調整剤、保存性や染色性を整える添加物の処方が異なります。Mayer液にはクエン酸や抱水クロラールを含む処方が知られますが、Carazzi液と共通ではありません。Carazzi液ではグリセリンを含む処方が用いられますが、これも両者共通ではありません。過ヨウ素酸は過ヨウ素酸Schiff反応などで糖質の酸化に使う試薬で、両ヘマトキシリン液の共通成分ではありません。したがって、処方差に左右されず両者をミョウバンヘマトキシリンとして成立させる共通成分はカリウムミョウバンです。

選択肢の確認

1.クエン酸:誤り。Mayer液のpH調整などに用いられますが、Carazzi液との共通成分ではありません。
2.過ヨウ素酸:誤り。糖質をアルデヒドへ酸化するPAS反応などの試薬で、両液の共通成分ではありません。
3.グリセリン:誤り。Carazzi液の処方には含まれますが、Mayer液との共通必須成分ではありません。
4.抱水クロラール:誤り。Mayer液で保存性などの目的に使われる成分ですが、両液には共通しません。
5.カリウムミョウバン:正しい。両液に含まれ、アルミニウムを供給する媒染剤として働きます。

覚えるポイント

  • Mayer液とCarazzi液はいずれもミョウバンヘマトキシリンである。
  • カリウムミョウバン由来のアルミニウムが媒染剤として働く。
  • ヘマトキシリンは酸化されてヘマテインとなり、金属とのレーキが核を染める。

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