116A082第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

12 歳の男児。上顎前歯の前突感を主訴として来院した。診断の結果、矯正歯科 治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No. 32A)、口腔内写真(別冊 No. 32B)、エックス線画像(別冊No. 32C)及び動的治療中の写真(別冊No. 32D) を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。 下顎頭と下顎窩の治療による変化として正しい組合せはどれか。1 つ選べ。 下顎頭 下顎窩

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

成長期に下顎を前方位へ誘導する機能的矯正装置では、下顎頭と下顎窩に適応性骨改造が起こります。

解説

骨格性上顎前突に対して下顎を前方位に保持する機能的矯正装置を用いると、顎関節周囲へ新しい機能的負荷が加わります。成長期には、下顎頭軟骨と下顎窩に適応性の骨改造が生じます。

本問では、下顎頭の後縁に骨添加が起こり、下顎窩の後方部にも骨添加が起こる組合せが正答です。これにより下顎の前方成長・位置適応が促されます。

画像の確認

実画像では、上顎前突と大きなオーバージェットがあり、動的治療中の機能的装置が下顎を前方位へ保持している。成長期にこの前方位へ適応する骨改造として下顎頭後縁と下顎窩後方部の骨添加を選ぶ正答eを支える。

選択肢の確認

a.前縁の骨吸収 後方部の骨吸収
誤り。
下顎頭前縁と下顎窩後方部の双方が骨吸収する組合せでは、前方誘導に伴う適応性骨添加を説明できません。

b.前縁の骨添加 後方部の骨添加
誤り。
下顎頭前縁の骨添加という組合せは、本問で示される前方誘導時の改造部位と一致しません。

c.後縁の骨吸収 前方部の骨吸収
誤り。
下顎頭後縁と下顎窩前方部がともに骨吸収する組合せではありません。

d.後縁の骨添加 前方部の骨添加
誤り。
下顎頭後縁の骨添加は合いますが、下顎窩の骨添加部位は前方部ではなく後方部です。

e.後縁の骨添加 後方部の骨添加
正しい。
下顎頭後縁と下顎窩後方部に骨添加が起こる組合せが正しいです。

覚えるポイント

  • 機能的矯正装置は下顎を前方位へ誘導します。
  • 成長期には顆頭と下顎窩で適応性骨改造が起こります。
  • 本問は下顎頭後縁・下顎窩後方部の骨添加です。

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